2016年を新しい気持ちでスタートさせてこういった神事をしっかりやっておきたいということで、お正月の飾りなどはいつからいつまで飾るのか、そしてお正月飾りの処分方法などをご紹介いたします。
1.お正月飾りの主な種類とは?
お正月飾りで主なものといえば、やはり「門松」、「しめ縄」、「鏡餅」の3つではないでしょうか。そもそもなぜ種類があるのか、それぞれの役割はなんなんか?3つの持つ意味などをご紹介いたします。
1−1.門松
正月に家々に迎えられる神、「歳神さま」に対する感謝の気持ちを表しています。(別名を「お正月さま」、「若年さま」、「歳徳神」などとも呼ばれています)歳神さまが各家々に来てくださる為の目印となるのが、この門松ということです。歳神さまは昔は白髪の老人の姿をしている考えられており、今でも地方によっては白髪の老人の格好をして大晦日に家々を回って子供たちにお年玉として餅を与える風習の残っている地方もあるということです。
1−2.しめ縄
しめ縄(「注連(しめ)縄」、または「標(しめ)縄」とも書き、一名を「しめ飾り」ともいいます。)は歳神さまが来てくださっても失礼の無いように、神聖な場所ですよというのを示すものとともに、わざわいをもたらす神や不浄なものが内に入らないようにとの意味がこめられています。
1−3.鏡餅
鏡餅は、「お鏡」、「お供え」、「お重ね」などと呼ばれ歳神さまへのお供え物として飾られます。 意味としては新しい年の豊作を願ってお供えするのですが、これに加えてお供えする餅はその前の年に収穫されたもち米から作られており、収穫できた感謝も込めてお餅を供えていました。またこのお迎えする年神様は1年の間、家を守ってくれる神様という考えもあるようです。そして鏡餅はお供えした後にはみんなで分けて食べます。ご利益、幸せをみんなで分け合うような意味があるようです。
2.お正月飾りはいつまで飾るか?
2−1.門松はいつまで飾るか
正月飾りを取り払う時期は地域によって異なり、関東では門松を飾り付ける「松の内」を 一般的には1月1日(元旦)~1月7日までとしています。一方で関西では15日までを松の内とされています。
2−2.しめ縄(しめ飾り)はいつまで飾るか
しめ飾りは、門松と同じように正月の神を迎えるための飾り付けですので一夜飾りをさけて、 12月28日までに飾り、松の内がすぎれば取り払って、小正月と言われる1月15日に行われるお正月の火祭り行事である『どんど焼き』でお焚き上げして頂くのが通常のようです。地方によって様々なようですが、だいたい7日、11日、15日のいずれかに取り払うのが一般的のようです。
2−3.鏡餅はいつまで飾るか
鏡餅は1月11日まで飾ります。 縁起物・神様へのお供え物として飾った鏡餅を縁起を頂く為に、この鏡餅をお雑煮やお団子などで頂くのが「鏡開き」になります。
お正月飾りの捨て方・処分方法
お正月飾りは縁起物なので処分することに戸惑いを感じてしまう方もいるのではないでしょうか。お正月飾りにもきちっとした処分方法があります。それは「どんど焼き」と言われるもので、小正月(こしょうがつ=1月15日)の行事で、正月の松飾り・注連縄(しめなわ)・書き初めなどを家々から持ち寄り、一箇所に積み上げて燃やすという、日本全国に伝わるお正月の火祭り行事です。またどんど焼きがに行けないという方も多いと思いますので、その場合は一般ゴミとして出しても大丈夫のようです。しかしただ無造作に捨てるのではなく、塩やお酒などでお清めをしてから通常のゴミとは別にして丁寧に感謝の気持ちを込めて行いましょう。
お正月飾りのまとめ
こういった風習は地域や宗派の違いで、 日にちや作法が異なることが多いため、少しややこしい部分があるかもしれません。しかし、日本独自の伝統として、
是非今後もきちんと受け継がれていってほしいものです。お正月飾りは家族の幸せや縁起を祈るもの。心機一転、新たな気持ちで年を迎えることのできる大事なお正月。 是非、お正月飾りを準備して気持ちの良い一年を迎えましょう。