今どきの女性が「オフィスに求めるもの」とは?

目次

1. 今どきの女性が「オフィスに求めるもの」とは?


出典:https://www.forbes.com/

女性の社会進出が急速に進んだ現代において、今どきの働く女性はどのようなオフィスを望ましいと感じるでしょう?

産休・育児休暇などの制度面については、企業側も法律の関係上早々に対処しているかと思われます。そこで今回は、オフィスそのものの環境面にスポットをあてて考えてみたいと思います。

この環境面、意外とまだまだ追いついていないオフィスが少なくはないのが現状です。

2. 今どきの女性が「こんなオフィスで働いてみたい」と思うポイントは?


出典:https://www.nicepik.com/

男性の場合、仕事さえはかどればオフィス環境は二の次で構わないという意見が多いのに対し、効率性も見栄えもどちらも妥協しない傾向にあるのが女心。

よく、女性のほうがマルチタスクに優れているなんていう話も聞きますが、ワークライフバランスに関しても、女性のほうが総合的な満足度を求める傾向にあるのは間違いないでしょう。

『家』か『会社』かの二択で切り替える男性と違い、女性は『会社』で過ごす間も、彩りを欠かしたくはないのです。そしてそれをモチベーションへと昇華させる感性を持ち合わせています。

ではその彩りに必要不可欠な要素と言えば、オフィスそのもののデザインでしょう。日々使用するデスク周りはもちろん、明るく清潔感があり、かつ親しみやすい内装であること。

日々仕事に追われて肌ストレスも気がかりな女性にとって、明るさは顔色をよく見せてくれるという利点もあります。また、これまでも度々植物の設置をおすすめしてきましたが、やはりこれも女性には嬉しい要素のひとつ。

流行などの変化に敏感だからこそ、こういった細かな部分にささやかな喜びを感じられるのも、女性ならではです。(男性の場合、よほどの園芸好きでもない限り、職場に鉢一つ増えたことに気が付かない方も多いのではないでしょうか?)

3. 今どきの女性が「これはありえない」と思うオフィスとは?


出典:https://www.contemporist.com/

女性の心をつかむために非常に有効である「インテリア改革」。しかし、業務においてはどうしてもマスト案件とはなりにくいのが悩みどころです。特にこの手の問題に疎い世代に提案をしてみても、返答を渋られてしまうこともしばしば…。

それでも、最低限ココだけは真っ先に解決させなければならないという箇所があるのです。それは『お手洗い』…。

古いテナントビルでは、意外にもまだまだ男女兼用のトイレしかないことも珍しくなく、デリケートな部分であるがゆえ、口には出せずとも多く不満をかかえている女性が多いのが現状です。

トイレにまつわる不満は他にも、離席=トイレに行ったと悟られてしまう恥ずかしさ、事務所とお手洗いが隣接していて音漏れが気になる、何分くらいトイレにいたかが知られてしまうのが嫌、化粧直しをしているだけなのに長いと勘違いされてしまうのではないか、などという不安感にまつわるものが圧倒的。

極論を言ってしまえば、オフィスごとお引越しをしてしまうのが一番の解決策ではあるのですが、予算の都合上、トイレ問題だけのためにお金を動かすのは難しいのではないでしょうか。

そこでせめてもの対策として、流水音が流れる装置を付けてみたり、トイレの入り口前をさえぎることのできるパーテーションを設置することをおすすめします。

また男女共用の場合、化粧直しをするのにも、次の人が待っているかもしれないと気になって、満足に済ませられないこともままあります。需要に応じて、休憩スペースの一角などに簡易的にでも鏡を設けてメイクスペースを作ってあげるだけでも、女性従業員からの好感度はグっと上昇するはずです。

いつも人目にさらされている働く女性にとって、トイレは身だしなみを整える場所でもあります。それだけに、インテリア改革の第一歩としてふさわしいのはトイレと言っても過言ではありません。

4. 男性社員が気をつけなければならないことは?


出典:https://talglobal.com/

業界によってはまだまだ女性社員の入社が珍しかったり、男性の比率が多い企業も多々あるでしょう。もちろん男性も女性も、お互いが譲り合ってより良い環境を作り上げていけるのがベストではありますし、女性側にも「男性ばかりの企業」に入社したという心構えは必要かと思います。

ですが、ハラスメント問題などもあり、ちょっとした発言にも気を付けなければならない昨今では、お互いどこまで自分の意見を主張して良いものか、手のうちの探り合い状態になってしまっている面もあるのではないでしょうか。

そんななか、女性に嬉しいちょっとした気遣いのうちのひとつが、まずオフィスを清潔に保つこと。これだけでも人間が抱く印象は大きく変わるものです。

本棚に雑に戻して端が折れてしまっていた資料など、女性の方が意外と細かな部分に目が行き届く傾向にあります。備品の扱いなども、丁寧にするように心がけたいものです。

そうすることによりお互いの好感度もあがりますし、受付嬢に女性が採用されている例が多いことからもわかるように、女性の笑顔というものは職場を明るくしてくれるもの。

無論、過度に媚びを売らなければいけないわけではなく、整理整頓などのちょっとした気配りにより、自然に円滑な職場関係が築けることが理想ですから、まず男性社員は「清潔感」を意識し始めてくれさえすれば、きっと良い相乗効果が生まれるはずです。

5. 今どきの女性が魅力的だと感じるオフィスの事例


出典:https://spacestor.com/
▲Money.co.ukは、主にイギリス国内における価格比較サイドなどを運営している企業。女性が好むピンク系統も、こういった取り入れ方だと甘くなり過ぎません。カラフルな棚の扉は、既製品に素材を張り付けてカスタムしたもの。お気に入りのカラーが見つからずとも、プチDIYしてしまえばいいのです。


出典:https://www.domusweb.it/
▲こちらはデンマークのco-workingスペースですが、企業のオフィスにも取り入れやすいアースカラーの配色が魅力的。白は綺麗に保つのが難しいと敬遠されがちですが、清潔感にも通じる色なので、ぜひ取り入れていただきたい配色です。


出典:https://www.vogue.com/
▲スウェーデンはストックホルムにある会員制co-workingスペースであるAlma Workspace。窓がないため自然光は入りませんが、オシャレな照明で落ち着いたテイストを演出しています。間取りの都合上、オフィスに窓が少ない企業は調光を工夫してみてはいかがでしょうか。


出典:https://officepictures.wordpress.com/
▲南アフリカ共和国のUnion Swiss Officeは、スイス発の自然派スキンケア開発企業。異素材どうしを組み合わせた近未来的なインテリアの中に、さりげなく蝶のモチーフが取り入れられたり、花瓶が添えられているところが女性心をくすぐります。

事例として4つのまったく異なるテイストのインテリアを挙げてみましたが、みなさんのオフィスに取り入れられそうなヒントを見つけることはできたでしょうか?

海外と比較すると広さに制限がありがちな日本ではありますが、配色や調光などは小さな間取りでも手本にできる要素がたくさんあります。

ちょっと興味を持ち始めたときこそが、オフィス改革のチャンスですから、これをきっかけに女性社員にインテリアの話題をもちかけてみてはいかがでしょうか?

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