目次
- 1.そもそも、「働き方改革」とは?
- 2.働き方改革時代にふさわしいオシャレなオフィスとは?
- 3.居心地の良いオフィスづくりを改めて考えてみる
- 4.今どきの居心地の悪いオフィスとは?
- 5.今後、オフィスの在り方はどうなっていくと思われるか?
1.そもそも、「働き方改革」とは?
厚生労働省の説明を要約すると、「少子高齢化による人口減少や、育児・介護と労働の両立など、労働者のニーズの多様化に合わせた働き方を選択できる社会を目指すとしたもの」ということですが、具体的には残業の廃止や有休消化など、企業にとってはこれまで以上にコンプライアンスの見直しが重視されるようになりました。
中小企業に関しては、来年までに対応するよう猶予が残されていますが、まだ適応されてから半年足らずの法律です。経営する側にとっては混乱も起こりうる反面、雇用される側にとっては労働環境が良い方向へ一歩前進したと実感されている方も多いでしょう。
そんな「働き方改革」、まさに現代の日本においては大きなターニングポイントとなったわけですが、これに応じてより一層「働きやすい環境」を整えるべく、オフィスインテリアの見直しをしてみるいい機会でもあります。
2.働き方改革時代にふさわしいオシャレなオフィスとは?
この改革にともない、今後、従業員の雇用形態にもさまざまな変化が出てくることは間違いありません。となればあくまで「会社」という集団組織でありつつも、「個」をも尊重できる環境に見直していく必要がでてきます。
無論、組織を無視して従業員の自由にさせるべきだというネガティブな意味ではなく、会社に属する1人1人が、生き生きとして働ける環境を創り上げていくべきだということです。
人口減少による労働力の低下や、残業廃止による生産性の低下の懸念など、経営者にしてみれば不安を感じてしまう面も多々あるかと思いますが、例え労働時間がかつてより短くなるにせよ、出勤中の仕事効率を上げられるような、居心地の良いオフィスを用意すれば従業員のモチベーションアップにつながります。
と同時に、今まで何が無駄だったのかを見直すことも可能です。これまで残業ありきでなければこなせなかった業務に対する打開策も発見できるでしょう。
そこで重要なのは、やはり「風通しがよいオフィス」であること。
癒しを感じられる観葉植物や、オフィスファニチャーを天然素材のものへとシフトしていくのもおすすめです。ワークチェアの座り心地はどうでしょう。目を酷使しがちな事務職員にとって、快適な椅子やデスク回りはもっとも大切です。
植物は使い方次第では目隠しの役割を担うこともでき、特に手狭なオフィスにとってはパーテーションを多用するよりも、グリーンで仕切りを設けたほうが空間を圧迫せずに済み、オシャレ効果も得られます。
公私ともに疲れてしまいがちな現代社会だからこそ、リラックスしながら効率よく働けるオフィスデザインを目指しましょう。
3.居心地の良いオフィスづくりを改めて考えてみる
今回は居心地の良さという概念を、新時代に向けた「風通しがよいオフィス」という解釈で考えてみたいと思います。これは社内における人間関係も含めて、いかにストレスのない環境をつくりあげるかがポイントとなってきます。
環境というものは、これひとつが悪いだけでもついイライラを他人にぶつけてしまったり、人間にとって非常に大切な要素です。他人どうしが同じ空間を共有するのですから、そういった負の感情を少しでも減らすには、やはりオシャレな演出で職場に楽しみを沿えるのが一番の近道です。
とりわけPC作業でブルーライトを浴びることが多いならば、調光を自然色に近い色合いにするのも良いでしょう。照明も青白いものから電球のような黄色みのあるものまでさまざまな種類が売られていますが、太陽光~電球色のような温かみのある色にすると、人相もよく映りますし、部屋全体にも明るい印象を持たせられます。
また、それ以外では休憩スペースの充実を希望する声も少なくありません。休憩時間をコミュニケーションにあてて一息つくのも楽しみのひとつではありますが、時には1人でゆっくり目をつぶってくつろぎたいという人は意外に多いもの。
インターネットカフェのような本格的な仕切りを作るのは、よほどの広さがないと容易ではありませんが、長テーブルに植木を添えてささやかな仕切りを設けるなど、左右の人の目を気にせず、心を無にできる場所を設置してみるのはいかがでしょう。
どうしても「付き合い」により、休憩時であっても単独行動したいとは言い出しにくいのが日本人の性分ですから、企業側からこうした配慮があると大変重宝されますよ。
4.今どきの居心地の悪いオフィスとは?
出典:https://plannedofficeinteriors.co.uk/
それでは反対に、どういったオフィスだと居心地が悪いと思われてしまうのでしょうか。人間とは不思議なもので、とりわけ不満がないときよりも、ストレスに満ち溢れているときのほうが、些細な点ですら気に障ってしまうもの。
これは特にクレーム処理経験のある方にとっては、イメージしてもらいやすいのではないでしょうか。幸先よさそうにも感じられる「働き方改革」ではありますが、まだ始まったばかりですべてが思い描いたとおりにいかない面も、まだまだ残されているでしょう。
そこへ加えて「個」の意見も強まるわけですから、時にはそれに対して葛藤や衝突が起こりうることだってないとは限りません。そんな過渡期だからこそ、旧来のオフィス環境を見直し、ストレスフリーな空間へとシフトしていくべきなのです。
例えば視覚的な情報量の過剰さ。これは整理整頓も含め、オフィスの壁一面にあまりにも掲示物があふれかえっていると、見た目に落ち着かないものです。
こういった情報が壁面に羅列されていると空間を狭く見せてしまう要因にもなり、精神的にも圧迫感を与えてしまいがち。従業員のルーティンや連絡事項などは、すべてネットワーク上で管理すれば解決できます。
また、電源確保が必要な現代のオフィスでついやってしまいがちなのが、延長コードの雑な配線。とりあえず天井からつるしてみたり、何本ものコードを適当にPC裏や通路の端に追いやっていたりはしていないでしょうか?
こういったものは配線レールやケーブルボックスで、極力目につかないようきれいにまとめましょう。ちょっとの手間で見た目をスッキリさせるだけでも、じゅうぶん「オシャレ」への第一歩につながります。
5.今後、オフィスの在り方はどうなっていくと思われるか?
出典:https://www.bytestart.co.uk/
事務用品も一昔前と比べて見栄えが良くなってきた昨今、今後間違いなく「オシャレ」がスタンダードとなっていくでしょう。例えば電車内においても、エステや脱毛などの広告があふれかえっており、世間から見た女性に対する理想像が現実以上に上げられていることは歴然です。(女性たちの実情はさておき“新常識”が独り歩きしている事実は、ある種の洗脳効果といえるかもしれません…)
同様に企業である以上、流行にも目を向けなければなりませんから、仮にオシャレに興味がない経営者だったとしても、周囲のレベルが底上げされていくにつれ、いずれ、否応なしにオフィスデザインの見直しをせざるを得ない事態に直面するときがやってくるでしょう。
そんなとき、今までまったくインテリアに関心のなかった者が試行錯誤するとなれば、困難を極め、かつ多大な時間も失ってしまいます。今やどんな企業でも、WEBに関してはデザイナーに任せるのが一般的かと思われますが、同様にオフィスデザインもその道に長けた者に任せることは、非常に有効な手段です。
専門家ならではの見識で、企業イメージや業務内容をうかがいながら、間取りにフィットした素敵な空間を提供いたします。ぜひ新たな時代に向けて、オフィスインテリアのリセットを検討してみてはいかがでしょうか?