出典:http://pulalohome.com/27685/office-carpet-tiles/
それを逆手に取れば、床に敷き詰めるタイルカーペットを一工夫するだけで、オフィスの印象がガラリと変わるのです。ある意味ではオフィスデザインの盲点ともいえそうなタイルカーペット活用法。今回はここにポイントをしぼって掘り下げていきましょう!
タイルカーペットって、実はかなりの面積を占めている
オフィス内でもっとも露出している部分・・・。それは天井でしょう。オフィスの天井の色が原色だったり、ましてや蛍光色だったとしたら・・・目が疲れて仕事どころではありませんよね。オフィスによっては、あえて天井をビルの鉄筋を剥き出しにしてクールな印象を与えるような演出を施していることがあります。しかし、大抵は白系統など、無機質だったり、落ち着いた配色であることが多いようです。
反面、床面は、デスクやチェア、各種什器類などを配置していけば少しずつ露出する面積は少なくなりますが、人が行き交う通路の確保やミーティングテーブルの足元など、意外なほど隠れているようでその視覚に入ってくるものなのです。これを逆手に取らない手段はないと思いませんか?
タイルカーペットの色にこだわってみる
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・・・というわけで、オフィスを新たに構えるとき、移転するとき、リニューアルするときなど、ここぞというタイミングでタイルカーペットの配色にもこだわってみましょう。なぜなら、一度デスクやチェア、什器類、各種配線類をレイアウトしてしまうと、床面を取り替えるという作業はよほどのことがない限り行わないからです。
インターネットショッピングなどでタイルカーペットを購入することもできますが、「どの色が何枚必要か?」ということを事前に試算しておかないと後々面倒なことになります。また深く考えないでレイアウトすると「やってみて失敗だった」ということにもなりかねません。それではいつまで経っても新しいオフィスで業務が始められません。そこで、オフィスデザインのプロの出番です。会社のコンセプト、コーポレートカラー、オフィスのイメージなどを伝えればベストな提案をしてくれるに違いありません。
タイルカーペットの素材にこだわってみる
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タイルカーペットの色にこだわるのもひとつの手段です。予算やコンセプト次第でタイルカーペットの素材にこだわってみるのもオススメです。これは特に、ベンチャー企業など、新進気鋭の雰囲気に満ちあふれ、なおかつ他とは違うという明確なアピールポイントとして活用していただきたいのです!
スタンダードなカーペット調はもちろんのこと、木材やリノリウムなど、テナントのオーナーが許す範囲内にはなりますが、思い切り遊び心を発揮できるポイントでもあるのです。また、新品にこだわらず、オフィスで使われていてリフレッシュされた再利用品でコストを抑えるという手もあります。これもアイデアと工夫次第ですが、オフィスデザインのプロに任せるのが安心といえるでしょう。
タイルカーペットの配置を一工夫してみる
奇抜な色や素材を使って工夫するだけが活用法ではありません!例えば部署や用途に応じてタイルカーペットを使い分けてもいいのです。営業部、制作部、業務部、総務部・・・等々、さまざまなフロアがあります。さらには会議室や休憩フロア、役員室、社長室など・・・。これらを色分けしてみるのも面白いかもしれません。
ここまで大げさにやらなくても・・・。そんなときは、会議室ごとや休憩スペースだけをタイルカーペットを色分けしてみたり、通路の部分にだけ汚れが目立たないタイルカーペットを敷いてみるなど・・・アイデア次第でさまざな表現ができそうです。ここはまさにオフィスリニューアル担当者の腕の見せどころです!
まとめ
他の企業にはない、個性的かつエッジの効いたオフィスにしたい!そのエッセンスとしてタイルカーペットを一工夫するのは有用です。しかし、奇抜な色合いや懲りすぎたものだと、業務に支障をきたすほど疲れてしまうことも考えられますし、社内で席移動(主に社員が増えたとき)の調整が大変だったりすることも予想できます。つまり、料理の隠し味のように、「さりげなく一工夫」くらいがちょうど良いさじ加減といえるんもではないでしょうか?
働いている人すべてが愛着を持てるようなオフィスデザインこそが究極の理想系です。その点を意識しつつ、世界に一つだけのオフィスを創り上げてみてください。