オフィスデザインのコンセプトを決める際のポイントとは?

オフィスデザインにおいて、コンセプトを決める過程は必要不可欠です。

2 AUG 2021

目次

1.コンセプトを決める前に準備すべきことは?


出典:https://officesnapshots.com/

オフィスデザインにおいて、コンセプトを決める過程は必要不可欠です。デザインの軸となるコンセプトには、配色や素材選びをはじめ、オフィスの第一印象を決定づける要素が詰めこまれます、いわばオフィスデザインのスタートとゴール、双方の役割を担うため、万人に伝わりやすい明確なモノでなければなりません。

ではコンセプトを決める前には、どういった準備をすればよいのでしょう?

まず前提として、案件の最終決定権は企業上層部にこそあれど、オフィスを使う人の目線になって空間づくりをすることです。そのためには、まずは現状でのリサーチをしてみましょう。

一番手軽で確実なのは、現場におけるヒアリング調査です。意見が偏りにくいよう、さまざまな部署・役職・年齢層・性別の従業員をターゲットにし、どのような環境へのニーズがあるかをリサーチします。従業員数が少ないオフィスならば、全員の意見を聞くことも可能ですし、大規模オフィスであればアンケートボックスなどを活用するのもいいでしょう。

手法はさまざまありますが、公平性を保てる方法でおこなうのがポイント。

そしてもうひとつ大切にしなければならないこと。それは次項でお話する『企業コンセプト』の存在です。

2.自社の企業コンセプトを見つめ直す良い機会と捉えるべき


出典:https://officesnapshots.com/

オフィスは企業の顔。

他社・他人からどう見られているかも意識しなければなりません。と同時に、社内の人間に対しても、共通のビジョンを意識させるいしずえの役割をになう空間でもあります。

その「共通のビジョン」こそが企業コンセプト。

自社はどのような歴史を持ち、いかにして社会に貢献し、どういった未来を見据えるかetc…これらをオフィスデザインをもって体現することで、世間へのアピールはもちろんのこと、社内の人間も常にそれを感じながら働けるようになるのです。

例えば、最新鋭の技術を誇り、「飛躍」をコンセプトにかかげる企業なのに、内外装がアンティーク装飾で埋め尽くされていたとしたらどう思いますか?いくら美しい仕上がりだったとしても、企業のイメージとはマッチしません。

この場合、もっと近未来的な要素を感じさせるデザインのほうがふさわしいはず。反対に、歴史や伝統を重んじることに主軸を置く企業であれば、クラシカルなデザインが生かされるでしょう。

このように考えていくと、自社の経営理念や企業コンセプトを見つめ直す絶好のチャンスであることがわかります。

3.オフィスデザインのコンセプトを決める際のポイントとは?


出典:https://www.officelovin.com/

オフィスデザインのコンセプトを決めるにあたり、重要なポイントは以下の3点。

1.社外へのアプローチ
2.社内のモチベーション向上
3.出入りするすべての人に優しい動線

それぞれがどのような役割を果たすのか、具体的に見ていきましょう。

●1.社外へのアプローチ

外装・看板・エントランスなどで企業のブランディングを図ります。
欠かせないのはコーポレートカラーの存在。企業ロゴに使われている色や業種にふさわしいカラーリングを取り入れることで、誰からも覚えてもらいやすいオフィスに。
取引先の方が立ち入る、エントランス・ミーティングスペースなどにも統一感を持たせましょう。
また、ロゴやスローガンなどが相手の目に入ることにより、自社の信頼性UPやコニュニケーションツールにも繋がります。

●2.社内のモチベーション向上

いくらオシャレで流行の最先端なオフィスでも、使い慣れてしまえばマンネリ化してしまいます。そうした中では仕事も単調に感じてしまいがち。
常日頃から、いつも自分たちが社外にどんなアピールをしているのかを意識するべく、従業員専用スペースにも(1)の要素を盛り込みます。
いつも視界に入るところに共通のビジョンが掲げられていれば、おのずと帰属意識も芽生えるもの。
社外・社内いずれも同じイメージをもって設計することが重要です。

●3.出入りするすべての人に優しい動線

オフィスという公の場だからこそ、誰もが使いやすい・働きやすいレイアウトでなければなりません。
動線がきちんと整えられていると、仕事効率の向上はもちろんのこと、掃除や整理整頓もしやすくなります。
こうした現場目線のことは、ヒアリング調査の結果も活かすチャンス。はた目にはわからなくとも、毎日使っている者にとって不便と感じる点があるかもしれません。
こうした情報や来訪者への案内のしやすさなどを今一度見直して、誰もがスムーズに活動できる動線づくりを心がけましょう。

■4.オフィスデザインのコンセプトを決める際のNGとは?

画像:offive04.jpg
出典:https://www.unispace.com/projects/archetype
オフィスによって体現したいことは、決して1つだけではないでしょう。社風・クオリティ・文化・伝統など、企業によって複数の目標を持つことは不思議ではありません。ですが、これらをオフィスという1つの作品に落とし込むには、ある程度の統一感が必要です。
第一印象を大きく左右するのは視覚から訴える印象。ここがちぐはぐになってしまうのはNGなのです。

また、事例集にばかりとらわれて、デザイン先行型となってしまうのもありがちな失敗です。
画像や資料などで情報収集するのはよいことですが、例え個人の好みに当てはまったとしても、それが必ずしも自社のイメージと合致するとは限りません。
初めは魅力的に感じられるデザインでも、見慣れてしまえばただ使いにくいだけのオフィスになってしまうケースも。

コンセプト選びに失敗しないコツは、まず主軸を決め、そこから派生できる内容へ…と、徐々にイメージを拡げていくことです。

5.オフィスデザイン未経験の自社スタッフでコンセプトを明確化できるのか?


出典:https://midi-photography.co.uk/

オフィスをリニューアルするにあたり、決めなければならない事柄はたくさんあります。そのためにチームを編成したり、ミーティングを重ねたりしなければなりません。予算・スケジュール・従業員へのヒアリングetc…着工に入るまでの下準備で大忙し。

大抵こういった計画では、最終決定権のある上層部の人が責任者となり、その下にリーダーを立て、主に入社後数年経過した若手社員が主力になって進めることが多い印象です。これはやはり、若手のほうが流行に敏感であったり、社内の若返りを図る目的がほとんどではないかと思います。また「デザイン=センス」なので、アートやインテリアが趣味という人もメンバーに含まれやすいでしょう。

そういった方面に長けた人がいると、アイディア豊富でコンセプトを決めるのにもスムーズです。しかしオフィスである限り、先にお話した使い勝手や動線も重要ですし、なにより将来を見据えて設計しなければなりません。オフィスリニューアルはそう何度もすることではありませんから、数年後社内がどうなっているかにも対応していく必要があるのです。

こうした問題をクリアするには、未経験者だけでは太刀打ちできないのが難しいところ。大まかなイメージとしてのコンセプトは決まっても、明確化させていくまでのプロセスが大変なので、余裕をもって計画しなければなりません。

6.オフィスデザインのプロに依頼するメリットとデメリットとは?


出典:https://midi-photography.co.uk/

では、オフィスデザインのプロに委託した場合、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょう?

●メリット

・プロならではの完成度が高いオフィスが得られる
・デザインとユーザビリティが両立できる
・経験や知識があるため問題解決が容易
・計画着手から竣工までがスムーズ
・内装工事中の仮オフィスないし部署引っ越しの手配をしてくれる会社もある

●デメリット

・DIYよりもコストがかかる
・デザイナーと齟齬(そご)がないように進行する必要がある

項目としては圧倒的にメリットの方が多いのですが、やはり最大のデメリットはコスト問題。
ただし、工事の規模によっては建材の仕入れに専用ルートを持っているプロの方が安く済む場合もあるので一概にはいえません。
また、明確なコンセプトを持ったオフィスはブランディング力が上がるため、今後の収益を見込めば対費用効果としては結果プラスに繋がる可能性も。
スムーズで失敗がないという点だけでも大きなアドバンテージとなりますから、まずは一度デザイン会社へ相談してみることをオススメします。

オフィスデザイン・オフィス家具のご相談は  問い合わせはこちら