ワンフロアが魅力的なオフィスデザインとは?

見栄えも確保しつつ、そこで働く人々の居心地も良くするためには、どのようなデザインが有効なのでしょうか?メリット・デメリットを抑えつつ、働きやすくなるコツを考えていきましょう。

目次

1.ワンフロアオフィスのメリット


出典:http://www.crismatec.com/

ふと訪れた空間に奥行きがあると、人は解放感を覚えるもの。自然界であればなおさらですが、それがオフィスであったとしても、仕切りがなく天井がどこまでも広がった様は、風通しの良さを感じられることでしょう。そんな魅力も兼ね備えたワンフロアオフィスのメリットとは、いったいどのような点に秘められているのでしょうか。

◎動線に自由度が生まれ、コミュニケーション力が高まる

ワンフロア最大のメリットともいえるのは、まずこれに尽きます。実際に、ワンフロアオフィス導入を希望する多くの企業がこれを目的としているほど。
異なる部署であっても同じフロアに存在するため、業務の伝達がしやすくなるのはもちろんのこと、ささいなきっかけから会話が生まれやすくなり、社員間のコミュニケーション力が高まります。
仮にもし、部屋が分かれていて業務以外では全く接点がなかったとすれば、成果以外で人柄を判断する機会はないままかもしれません。
しかしワンフロアを共有することにより、異なる部署間であっても、1つのプロジェクトをともにやり遂げようという想いが強くなり、結果的に素晴らしい成果がもたらされることになるのです。

◎無駄な面積を減らすことができる

例えば部署ごとにフロアや部屋を分けていたとします。すべての部署が同じ人数であったり、同じだけの什器を使っているとは限らないため、それぞれに中途半端な分の余剰スペースが発生しやすくなります。
しかし、ワンフロアオフィスにすることにより、そのスペースを集約することが可能となるため、より空間を有効活用できるように。企業にとって無駄が減る=コスト削減にもつながりますので、このメリットも大きいでしょう。

◎フリーアドレス化も夢じゃない

大きなスペースが確保できるということは、それだけオフィスデザインの自由度も広がります。近年日本でも話題となりつつあるオフィスのフリーアドレス化。
1つのデスクに縛られない働き方は、思わぬ創造力が発揮されやすくなり、事業・従業員双方にとってもいいこと尽くめ。もちろん広い空間で島方式をとるのもよいのですが、今のうちにワンフロアオフィスの魅力をしっかりと把握しておけば、将来フリーアドレス式がスタンダード化した際も、柔軟に対応できるようになるはず。使用する側に、間取りの有効活用をする意識が芽生えるきっかけにもなり得ます。

2.ワンフロアオフィスのデメリット


出典:https://www.careersinpoland.com/

社内活性化につながると思いきや、時折以下のような反対意見も聞こえてきます。メリットがあれば当然デメリットもあるもの。
これらを踏まえた上で検討する必要がありそうです。

◎集中力が保ちにくく、プライバシー確保も難しい

大勢が1つのフロアに集約されるため、必然的に作業音や会話の声も増加します。また、ワンフロアの形式によっては社長から末端の社員まで1つの部屋に…というパターンもあり得るため、常に見張られているようで、とにかく落ち着かないという声も。学生時代、席替えで後ろの列があたると嬉しかった人は、特にそう感じるかもしれません(笑)。

◎空調の不満の発生や、風邪などの広まりが気がかり

ワンフロアオフィスでも、それなりの面積があれば空調も何基かには分かれていることでしょう。それでも完全に個々の好みに調整できるわけではないので、温度設定バトルが発生しかねない面も出てくるかもしれません。また、今はコロナウイルスの心配が第一ですが、平常時も毎年風邪やインフルエンザの流行は毎年やってきます。
そんなとき、部署ごとに部屋が分かれていれば感染拡大も最小限で済みますが、ワンフロアともなれば、社内全体でいっきに流行してしまう恐れが。

◎場合によっては光熱費などのコストがかかりやすい

日中、多くの社員が在籍している間はよいのですが、一部の部署だけが残業となった場合、空間が広いがために無駄なコストが発生しがち。冷暖房が必要な季節、残業する島の上だけ可動させていたとしても、間取りそのものが広いせいで、周囲に逃げてしまうのです。そうなればエアコンの効きを強くすべく、設定温度も強めにしてしまう=電気代が上がることに。
年間を通して、どの部署にどの程度の残業が発生しやすいのかを、把握しておく必要がありそうです。

3.ワンフロアオフィスを導入する際に必須となるものとは?


出典:https://www.workspace.co.uk/

コミュニケーション力向上や、社内間エンゲージメントに貢献しうるワンフロアオフィス。これらは今後の企業の発展に向けて、大きな資産となることは間違いないでしょう。さすればデメリットを打ち消す策を考えねばなりません。

まず、プライバシー確保のためには、パーテーションや観葉植物を使って、気になる視線をシャットアウトしてしまいましょう。
あまりに背丈の高いものでは、せっかくのワンフロアの奥行き感を消してしまうので、あくまで座ったときに視線を遮れるくらいのものがベスト。

気になる作業音やおしゃべりには、ヒーリング系BGMで使われるような自然音のものを流しておくのが効果的です。また、風邪やインフルエンザなどの空気感染防止に役立つ空気清浄機ですが、いくら最近のものは静音タイプが多いといえど、まったくの無音ではありません。

それくらいの機械音に耳が慣れると、案外他人の作業音なんて気にならなくなるもの。パーテーション・空気清浄機ともに、プライバシー確保から飛沫感染の緩和までになってくれる必須アイテムと言えるでしょう。

4.ワンフロアオフィスを導入する際に注意すべき点とは?


出典:https://officesnapshots.com/

さまざまな立場の従業員が共有する手前、とりわけ社内で立場の弱い者にとっては気を遣う面も多いはず。「上司より先に出社」「上司より先に帰らない」「上司より先に…」etc…

上司だけならまだ良いものの、社長・役員までもがワンフロアに居るとしたら、無言のプレッシャーを感じざるを得ないのが、日本人的発想の不利なところ。

そこでぜひ上層部の方々に注意してほしいのが、下の者への気遣いです。コミュニケーション時はあまり過干渉になりすぎず、若手のその日の業務が終われば帰りやすい空気を作ってあげることが大切なのはいうまでもありません。

また、ワンフロアの特性上どうしても個々の性格が垣間見えやすくはなりますが、できるだけ個人的な感情は持たず、平等な評価を下すことも心掛けてほしいものです。

威圧ではなく信頼関係で社内を構築することこそが、ワンフロアオフィスの魅力を最大限に発揮できる鍵となるのです。

5.どうすれば魅力的なワンフロアオフィスがデザインできるのか?プロに任せるべきか?


出典:https://content.mycareersfuture.sg/

ワンフロアだからと言ってただデスクを羅列しただけでは、その魅力を生かしきれず、インフォメーション不足なオフィスになってしまいます。
さまざまな部署が共存する空間ですから、小さな街を作る感覚を想像してみてください。大胆な配色や遊び心を取り入れやすいのも、広さがあるワンフロアならではですが、いざ自分たちで作業しようと思うと、広い間取りの場合、イメージと仕上がりに差が出やすいのが難点です。

例えば、素人が小さなメモ帳に簡単な落書きをすることができたとしても、いきなり巨大キャンバスに絵を描けと言われようものならば、どこから着手すればいいか戸惑ってしまいますよね?

しかし、美術の心得がある者ならば、どのような支持体を与えられても、たちまち作品を仕上げてしまうでしょう。オフィスデザインにおいても同様で、DIYとプロの違いは、仕上がりの善し悪しに現れるのはもちろんのこと、作業スピードやその後の耐久性にも歴然とした差が発生します。

先に挙げたデメリットを解消させる提案も可能です。

ぜひとも貴社のキャンバスを、デザインのプロフェッショナルである我々にゆだねてみませんか?

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