目次
- 1.担当者(またはリーダー)をどうやって決めるのか?
- 2.人間関係を重視すべきか?
- 3.オフィスの色合いを決めるときに気をつけるべきことは?
- 4.ミーティングルーム 兼 ランチスペースはありか?
- 5.これだけは避けたいNGな項目とは?
- 6.外部のオフィスデザインのプロに委ねるべきか否か
1.担当者(またはリーダー)をどうやって決めるのか?
出典:http://topazandsapphire.com/
いざオフィスを創ろうとなった際、ある程度DIYで挑戦するか、もしくはプロに委託するか…
どちらの場合においても、窓口となる担当者(リーダー)の存在は不可欠です。ではいったい誰が適任なのでしょうか?
1.経営者
いわずもがな、社の代表なので、当然の権利でもあるでしょう。
ただしこの場合、日々出社して自身もオフィスを利用していて、なおかつプレイングマネージャーとして業務もこなしているような立場の者でないと、従業員目線でのデザインは難しいかもしれません。
2.入社後数年経過した若手社員
個人の裁量も増える中、まだ新入社員だったころの記憶も新しい若手社員は、『ひととおりオフィス内を査定した人材』と言えるでしょう。新入社員だとまだ理想やビジュアルだけが先行してしまいがちですが、一人前になった若手社員ならば、経験とその若さから、目新しいアイディアを生み出してくれるであろう存在です。
3.稼ぎ頭のベテラン精鋭社員
ただでさえ慌ただしく活躍するなか、オフィスデザインの担当になっているヒマなどない…と言われてしまうかもしれません。
ですが、日々能率的に動ける存在だからこそ、案件の大小にかかわらず有益なアイディアに最短で導いてくれる頼もしい存在です。他の社員からは発せなかったドストライクな意見でも、リーターシップの持ち主だからこそ声をあげられるという強みもあります。
4.子育て世代の社員
いざママになってみると、今まで全く着目しなかったような点に気付くことがあるものです。その着眼点をオフィスデザインに発揮すれば、バリアフリーで誰もが過ごしやすい空間を創り上げることができるでしょう。また、「子供を産んでも仕事を続けられるかどうか」と悩む若手社員の後押しにもなります。
2.人間関係を重視すべきか?
出典:https://howtospendit.ft.com/
前項では一例として4パターンの担当者をあげてみました。
ですが他にも、「インテリアや美術方面の経験がある」「普段からセンスがいい」などの理由で担当者を決めてもよいでしょう。個々の適正能力も大切ですが、ぜひ心に留めておいてほしいのは“人間関係”です。
企業の規模および従業員数にもよるので一概には言えませんが、オフィスデザインともなれば、社のイメージに直結する一大プロジェクトですから、やはり人間関係は無視できない要素となります。
ワンマンになってしまうことのないように、さまざまな意見を取り入れ統括できる人材が適任です。
3.オフィスの色合いを決めるときに気をつけるべきことは?
仕事もプライベートも、カワイイものやキレイなものに囲まれたいと思うのは女心ならでは。特に人気なのは、ピンクや水色、イエローなどパステル調の色合いです。
それからホワイトも、本当の真っ白なのか、やや色味の入ったアイボリー寄りなのか…同系色であっても細かな差を気にするところも、女性ならではのこだわりといえるでしょう。
基本的には優しいカラーリングが好まれます。
周囲の色が明るいと、照明の光も拡散されることになりますので、顔色も活き活きと映るのがメリットです。ただし、中には過度に“女性らしさ”を押し出すことを好ましく思わない人もいることを忘れてはなりません。
また、全社員が女性であっても、来社するお客さんの性別の比率なども考慮します。バランスを取るのであれば、基本となる色はパステル調などかわいらしい色を取り入れつつも、木材・石材・金属などの風合いをミックスさせるのもオススメです。
自然素材は万人受けされやすいものなので、もし今後男性社員を雇用することになった場合にも、受け入れてもらいやすいデザインに仕上がります。
4.ミーティングルーム 兼 ランチスペースはありか?
最近では、フリースペースと称した、文字通り多目的に使える空間を設けたオフィスも増えています。小規模なミーティングから個別作業、小休憩やランチスペースとして活躍するので、物件内の省スペースにも繋がります。
また、フリースペースとまではいかずとも、空いているミーティングルームをランチにも利用可としている企業も。
これを女性オンリーなオフィスで取り入れることについて、実際そこで働く人々はどのように感じているのでしょうか?
◆肯定派
・「小さな会議室がいくつかありますが、ランチ時に使われることはないのでアリです」
・「テナントもそう広いわけではないので、何にでも使える多目的スペースとして、お昼にはお弁当をもって使う人も多いです」
・「綺麗で眺めもいいのであいていれば使うことにしている」
・「わが社では定期的にミーティングランチもあるので、特に抵抗はないです」
・「ドアも閉まるし、食堂よりも気にせずおしゃべりができて良い」
・「フリースペースがあります。もともと大勢で群れる習慣がない社風なのか、休憩時間はみんなご飯やメイク直しなど、黙々と好きなことに使っていますね。多くても2~3人程度です」
◆否定派
・「仕事で使っているスペースだと、あまり気分転換にならない」
・「うちはいつ休憩時間に入るかは個々で違うので、フリースペースでおしゃべりの声が目立つと気が散ります」
・「なんとなく場所が会議室なので、結局ランチ中も仕事の話になりがち」
・「社員数が多いから、12時になったら早々に埋まってしまう」
・「個室のミーティングスペースは、いつも同じ人たちが占領してしまっている感じです」
・「午後イチで会議がある場合、資料を並べるのに途中で追い出される」
なるほど。双方納得の意見が出そろいました。
ただ以外だったのは、「会議室が汚い」という声は皆無だったこと。これは女性主体の会社ならではの、手入れの行き届きがあってこそでしょう。兼用の空間にする理由としては、やはり高いテナント料とスペース確保の問題もありそうです。
『ミーティングルーム 兼 ランチスペース』
この賛否については、部屋数や従業員数に大きく左右される…といった面が大きいと言えそうです。
5.これだけは避けたいNGな項目とは?
これまで当ブログでは、オフィスにおける女性のトイレ問題についてたびたび触れてきました。全社員が女性なら、この問題も難なくクリアできる!そう思われるかもしれません。
ですが、今回のケースにおいて言うなれば、男性用トイレの存在を無視することは避けなければなりません。女性しかいないオフィスでも、男性が来社してくる可能性が全くゼロとは言い切れません。
取引先や営業の来訪・一時的な出向社員・将来男性を雇用する可能性etc…。
女性しかいない会社ともなれば、男性だってお手洗いを利用する際はナーバスになるものです。また、現在なかなか表には出さないかもしれませんが、さまざまな性的マイノリティの人がいることも見逃せません。
女性が働きやすい素敵なデザインのオフィスを創るのはとっても素敵なことですが、トイレなどのデリケートな設備面に関しては、万人に対応できるようにしておきましょう。
6.外部のオフィスデザインのプロに委ねるべきか否か
出典:https://www.refinery29.com/
デザインのテーマを決めるだけならば、女性ならではの敏感な目線で順当に決定してくことが可能でしょう。しかし実際にカタチにしていくとなれば、ただ見た目が美しいだけではダメなのです。
消防法や労働安全衛生規則など、法的なノウハウも非常に重要なものとなってきます。
冒頭でもお話したとおり、いくら担当者(リーダー)を決めたとしても、専門外の知識にまで頭を悩ませていては、日常業務にも支障がでてしまいますよね。
そこでお手伝いをできるのが、オフィスデザインのプロという存在です。
従業員数や業種、オフィスの面積など、経験を生かしてあなたの会社にピッタリな提案を導き出すことが可能となります。「最も肌色が良く見える調光は?」「男性用トイレはどうしたらいい?」「人間関係が円滑になるインテリアは?」
オフィスにまつわるさまざまな疑問、ぜひプロに問いかけてみてくださいね。