子連れ出勤のパパ・ママにも優しいオフィスデザインとは?

“寿退社”なる言葉があったように、少し前まで、女性は結婚すると仕事を辞めて家庭に入るスタイルが一般的でした。

15 JUN 2020

目次

1.子連れ出勤の現状とは?


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景気が安定していて、旦那さんが終身雇用で安定した収入を得られることが当たり前の時代背景であったことが大きな理由でしょう。ですが現在では、結婚後も仕事を続けたいという女性が増え、子育てとの両立をしながら働くライフスタイルが珍しくはなくなりました。

産休・育休で一時的に職場を離れても、その後は再び会社に復帰することになるわけですが、当然復職後は、幼いわが子を保育園に預けなければなりません。

希望する保育園に入れるか否かの倍率は、自治体によってまちまち。当たり前となりつつある仕事と子育ての両立も、まだまだ低いハードルとは言えなさそうです。

一方で、『子連れ出勤』という働き方も存在します。保育園に入れないから…という要因も子連れで出勤が支持される理由の1つですが、目の届く範囲にいたほうが安心ということでもニーズが高まっているようです。

“仕事と子育ての両立”と聞くと、働くママさんを連想しがちですが、パパさんからの要望も少なくはありません。欧米と比較して、まだまだ国内ではマイノリティな存在ですが、そこにはどういったメリット・デメリットが潜んでいるのでしょうか?

2.子連れ出勤のメリットとは?


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・預け先探しに翻弄されることなく職場復帰することが可能

過密した都市部では、受け入れてくれる保育園を探すのにも一苦労。そろそろ育児休暇が終わるのに、なかなか園が見つからない…そんな悩みからも解放されます。
やむなく幼稚園を選択した場合、仕事が終わる夕方まで預かってはもらえないことがほとんどです。そうした際、子連れ出勤が可能であれば、幼稚園が終わり次第わが子を職場に連れてきて、引き続き労働するなんていう選択肢も増えるでしょう。

・常に目の届くところに子供がいるので安心して働ける

小さなうちは、急な発熱や遊んでいる最中のケガなどで、保育園からの呼び出しがあることもしょっちゅうです。仕事をしていても、「今日は電話が来ませんように…」とハラハラしながら働くパパ・ママも少なくありません。

子供ならではのトラブルはつきものですが、職場から離れた園から連絡が来るよりも、同じ社内ですぐに変化に気付ける方が安心感も高まりますし、早めに対処することが可能となります。

また、子供が小学校に上がっても、低学年のうちは長期連休中に留守番させるのは心配ですね。休みの少ない業種にとって、学校が休みの日に子供を連れることができるのは心強いでしょう。

・就業中でもささっと授乳ができる

子供の成長には個人差があるもの。産後、約1年の育児休暇が終わったからといえど、まだまだ乳離れができない子もたくさんいます。これに関してはママ限定のメリットですが、近くに子供がいてくれれば、母乳を要求されたときも、席を離れてササっと授乳しに行くことができますね。

・社評も上がり、従業員間でも“子供がいても働ける”意識が強まる

まだまだ世間的には少ない『子連れ通勤』。この風潮が広まれば、子育て世代の労働者にとって非常に好印象な企業となります。また、社内に普段から当たり前の存在として子供が過ごしていることにより、今後出産を考えている社員にとっても安心感が芽生えます。
周囲の従業員にとっても、“会ったこともない他人の子供”より、“いつも顔を見る子供”の方が、自然と協力してあげたいという気持ちになるでしょう。

3.子連れ出勤のデメリットとは?


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・業務に対する集中力が低下する

ひとことに子供といっても、乳幼児と5才くらいの子では、感情表現や遊び、大人の言うことが聞けるかどうかにも差があるのは当然です。赤ちゃんであれば当然なにか要求があれば泣きますし、歩いたりおしゃべりができるようになれば、それはそれで活動音を発するでしょう。

そうなると「ウルサイ」と思われてしまうこともやむを得ません。集中力に関しては、他人だけでなく、パパ・ママにとっても問題となってしまうこともあるようです。

・通勤・帰宅が大変

都市部の通勤電車は想像を絶するレベルで満員です。特に首都圏では、公共交通機関の朝の乗車率は150%超が当たり前。大人も身動きが取れないような中、小さな子供を伴って通勤するのは容易ではありません。

なんとか頑張ってみたとしても、世間では交通機関内での子連れトラブルが度々ニュースで取りだたされる中、気が気でないパパ・ママも多いはず。乗り物の揺れで、万が一子供が怪我をしてしまわないかも心配です。

また、普段の通勤カバンに加え、子供用の必需品も持ち歩く必要がありますから、手荷物が増えるのも一苦労。車通勤や、時間差通勤を認めてもらえれば、この問題はクリアできそうです。

4.子連れ出勤OKのオフィスで気をつけることは?


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目線が低い子供にとって、大人とはオフィスの見え方が異なります。何気ない場所にある棚やデスクも、ときには危険が潜んでいるもの。
パパ・ママたちが安心して子供と働けるようにするためにも、なるべく什器類は角のとがっていないデザインを選択しましょう。

静電気でホコリが集まりがちな電化製品は、幼少期にハウスダストアレルギーデビューしてしまう原因にもなるので、毎日の掃除が欠かせません。

また、子供がいない従業員にとって盲点なのが、小さなクリップなどの落とし物。何でも口に入れたがってしまう年齢の子供がいる場合、誤飲やケガをしかねませんので、特に床まわりには細心の注意を払いましょう。

そして肝心なのは、子連れ出勤をしているパパ・ママの“周囲への感謝の気持ち”。いずれ、小学校へあがれば子供を連れてくることは減りますが、そうしたら次の世代が子連れ出勤をする番かもしれません。

常にお互いが思いやれる雰囲気を構築しておくことがポイントです。

5.子連れ出勤のオフィスには保育施設は必須か?


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保育施設を設立するとなれば、保育士さんや面倒を見るためのスタッフを雇用しなければなりません。大抵の社内保育施設では、1日¥1000~1500ほどで子供を預かることが多いようです。

雇用が発生する以上、一定数のニーズがないと成り立ちませんので、ある程度大きな規模の企業でないと難しいかもしれません。中には認定こども園を経営している企業が、そこで自社スタッフの子供を出勤日のみ入園させてくれるというケースもあるようです。

ですが小規模でアットホームなオフィスであれば、必ずしも必須とは言えないのではないでしょうか。もちろんそれには社全体の理解が必要ですが、前述したように徐々に“思いやりの土台”を構築してゆくことで、解決できる可能性が広がります。

6.結論:子連れ出勤のパパ・ママにも優しいオフィスデザインとは?


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ある程度の年齢になってくれば、意外と子供は「大人が忙しそうだから静かにしていよう」と察せるもの。過度にファンシーな雰囲気にするよりは、“大人のための空間”であることを認識させられるくらいのインテリアにするのがオススメです。

保育施設が併設していないオフィスなら、子供の人数に合わせてちょっとしたキッズスペースを作り、子供用のイスやテーブルなどを設置しましょう。
その際は木製やシンプルなカラーリングの、落ち着いた風合いの物を選んであげると、子供も穏やかに過ごせるようになるものです。また、床材にクッションフロアを導入することで、ちょっとやんちゃをしてしまった時の物音も緩和されますし、安全性も高まります。

大人と子供が共存する“職場”というコンセプトで、適度な“公の場”感があるバリアフリー空間を目指してみてはいかがでしょうか?

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