1. はじめに
オフィスデザインの会社でデザイナーをしているので、インテリアはそれなりに好きです。
とりわけ椅子は見た目はもちろん機能的にも美しいものが多くて大好きです。
卓上から宇宙までを包括する環境デザインの基本には、ヒューマンスケールの基本を支える椅子がまずあるのです。
ネットや本(『美しい椅子がわかる本』|成美堂出版編集部, 『椅子の辞典』|白夜書房, 『名作椅子大全』|新潮社 なんかオススメ!)でみて、できるものは実店舗で座ってみたり。
チェックしたイケてる椅子を要件と合えば納入できちゃう。なんてのも役得ですね。
椅子ってかわいいかっこいいでインテリアとして最高なんですが、クライアントからは言われます。
「どれがいいのかわからない。何がどう違うの?」「そんなに高級なもの、必要なの?」って。
オフィスチェアの場合は見た目はともかく長期間での座り心地や腰痛のあるなし、きしみや転がり具合、
肘置きの角度から何からいろいろポイントはあるわけですが、そんなこと言われてもって感じですよね。
ネットで調べてもどれがいいのかって本当にわかりづらいと思います。
そもそも1日8時間10日座ってやっと違いを実感しはじめるような、性質上比較しづらいプロダクトです。
そしてその違いがまた健康面に重大な影響を及ぼすのでやっかいなのですね。腰痛怖い。
当然健康面の影響は生産性にも直結します。
痛みが気になり集中できないという直接的な面はもちろん、そんな環境に毎日通うなんて憂鬱すぎてやる気なくしますよね。
というオフィスにおいてもわりと大事な要素なのに、
効果がわかりづらいがためにないがしろにされがちなオフィスチェア。
今回どかっとまとめてランキング形式で紹介したいと思います。
1-1. 紹介にあたって
紹介するにあたって、今回の注意点は下記くらい。
- 今回はワークチェア・オフィスチェアのみに絞っています
- ハーマンミラーやオカムラなどのいわゆるハイクオリティチェア中心です
- 納期の長いものから短いものまでさまざまです
今回は執務室で使うワークチェア・オフィスチェアに限っています。
その他椅子ならなんでもってなると、本当に膨大な量の椅子を紹介しなくてはならず、
またある程度ジャンルを絞らないと何の参考にもならないためです。
オフィスデザイン会社にマッキントッシュチェアとか紹介されても、んんん!ってなりそうですしね。信用なくしそうです。
四足の椅子も大好きですので、そっちの紹介もまた別におこないたいです。
納期や金額はバラバラです。
あくまで「あ、こんなワークチェア・オフィスチェアもあるんだ。」くらいの参考に。
いわゆる高級チェア・ハイクオリティチェア中心です。
メーカー名でいうと、HermanMiller(ハーマンミラー)、Steelcase(スチールケース)、OKAMURA(オカムラ)、Plus(プラス)、Ergohuman(エルゴヒューマン)、Bauhutte(バウヒュッテ)、HARA CHAIR(ハラチェアー)、KOKUYO(コクヨ)、NAIKI(ナイキ)、ITOKI(イトーキ)、UCHIDA(内田洋行)などなど。
一日に3,4時間ほどしか座らない、外出や立ち仕事メインの方はオフィスチェアを導入する必要もないと思っています。
むしろスツールや四足の椅子のほうが合っているかもしれません。
したがって、日に8時間など多くの時間を椅子とともに過ごす方向けをメインに、それなりの性能を持ったそれなりの金額の『オフィスチェア』を紹介します。
こんなかんじ。
とにかくたくさん紹介して、選択肢を示せたらいいなと思います。
1-2. 紹介内容
- 椅子の名前|メーカー
- 写真
- コメント
- 価格帯
- 姿勢タイプ
- 重要な機能の有無
各椅子に上記の順番で書いていきます。
大事なのは「姿勢タイプ」と「機能の有無」
オフィスチェアは大きく「前傾姿勢タイプ」と「後傾姿勢タイプ」に分かれます。
前傾姿勢タイプは物書きやノートPCなどでの前のめりになって集中する手元の作業に向いています。
代表的なもので言えばアーロンチェアやミラチェアなど。
後傾姿勢タイプはプログラミングなどコンピュータと目との距離のある作業向きです。
コンピュータ時代ですので、ほとんど全ての高級オフィスチェアが後傾姿勢タイプになっています。
この2つを間違えてしまうと、どんなに高級な椅子を導入しようと体に合わず残念な結果に終わってしまいます。
一番重要!気をつけて。
重要な機能について、角度固定リクライニング機能・座奥調整機能・ランバーサポートの3つに関して有無を記載しています。
角度固定リクライニングは、リクライニングの角度を固定できるかどうか。です。
固定できないと背中で押さえつけていないとリクライニングが戻ってくる。 いわゆるPC作業などの後傾作業では必要不可欠。
座奥調整があれば、座面が長すぎたり短すぎるチェアでも体に合わせ調節するだけで 体重分散を均一にできます。
座ってみて体にピッタリで問題がないようなら必要はないです。
だれでもピッタリになるよう設計されているチェアもあるので一概にある方がいいとは言えませんが。
ランバーサポートは腰を支えてくれるサポーターです。腰痛軽減。
体に合う合わないがあるため、合わないくらいならない方がマシ。
上下調整ができるものなどもあり、自分にピッタリならあるもののほうが快適性において優れます。
多人数が共有するフリーアドレス制のような場合、これはむしろない方が良さそうです。
それでは、ぼつぼつ紹介いってみましょう。
2. オフィスチェア・ワークチェア ランキング
30位 ROLLINGFRAME – ローリングフレーム|Cassina
ただただ美しいです。さすがカッシーナ。
同社「ハイフレーム」の世界的な大ヒットを受けて、よりシンプルで機能を絞り込んだ設計になっています。
ヨーロッパにおいては遊び心のあるオフィスにはローリングフレームが置かれるとかなんとか。
他製品とはアプローチが異なり、複雑なメカニズムを使わずアルミフレームの柔性剛性を利用して機能性を生み出しています。
デザイナー、アルベルト・メダの手腕に感心。
フリーアドレスデスク、会議室などにおすすめ。個人的には白色が好きです。
価格帯 | 110,000円 |
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姿勢タイプ | 後傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ー |
座奥調整 | ー |
ランバーサポート | ー |
29位 cachet – キャシェ|Steelcase
座面の下に関節のような機構を設け、必要最小限のパーツで構成されながらも体の動きを追随するようなつくりです。
軽量とかろやかさが特長のcahetは、わずかなビスとトーションコントロールを除けばすべてがプラスチックでできています。
そのプラスチックもプラスチック専門家とのコラボレーションによる革新的技術を採用したもの。米国プラスチック協会が主催する賞のグランプリにも輝いています。
狭かったり物が多かったりするオフィスで、空間全体の印象をスッキリ軽くするために採用するとよいでしょう。
一個だけをみると他のチェアよりも機能を抑えられていますが、空間の構成とあわせ全体感でみた時にその魅力を発揮してくれるワークチェアです。
しなやかでバランスが良く、適材適所で場所によっては他のチェアよりも優れた性能を発揮します。
価格帯 | 70,000円 |
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姿勢タイプ | 後傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ー |
座奥調整 | ー |
ランバーサポート | ー |
28位 REGIA – レジア|内田洋行
カラフルなメッシュ素材を使用するなど、デザイン性に重きを置いたワークチェア。
とはいえそこは内田洋行。完璧にとはいいませんが、機能性も充分に確保されています。
細かな(ほんとに細かなです)調整機能は潔く捨てられていますが、PCに向かって作業をするのであれば何の問題もないスペックです。椅子で寝たい!なんて使い方にはちょっと不向き。
特徴である薄いメッシュも、万一ほつれてもしこから広がらないよう編み方にまで工夫をこらされています。
軽やかでカッコいい、仕事向けの椅子という位置づけです。
価格帯 | 70,000〜150,000円 |
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姿勢タイプ | 後傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ○ |
座奥調整 | ○ |
ランバーサポート | ○ |
27位 ACTINA – アクティナ|コクヨファニチャー
特徴的な形状は、座面の下にカバンをしまえる優れものです。
業務時間を自席でひとつのことに集中するのではなく、会議に接客に外出にアクティブに動き回るワーカーのためのオフィスチェア。
長時間連続で座ることを想定していないため、「自分に合わせるため」の機能を最小限にカットしています。その分価格も控えめ。
サッと動けてストレスにならない軽快感や、荷物を手の届く場所に一時的に保管できる収納力など、
他にない機能性に着目した独自のチェアです。
営業用のフリーアドレス制デスク、会議や接客スペースなどにもオススメ。
価格帯 | 60,000円 |
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姿勢タイプ | 後傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ー |
座奥調整 | ー |
ランバーサポート | ー |
26位 Spina – スピーナ|ITOKI
背面の縦ストライプが和寄りの空間にマッチ。
それもそのはず、相手を察する日本の「もてなしの心」を体現したチェアだそうです。
相手とは座る人のこと。ひねってねじって座る人にアジャストする、座り続けるうちに身体が実感する、Spinaだけの快適さがウリ。
働く人が座ったときに感じる快適指数を最大限まで高める質感を細部にまで検討。
その素材の性質を活かした結果生まれた、機能美のデザインと言えます。
価格帯 | 60,000〜100,000円 |
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姿勢タイプ | 後傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ○ |
座奥調整 | ー |
ランバーサポート | ○ |
25位 Duke – デューク|OKAMURA
ゴツいアルミフレームにハニカム構造の樹脂シェル。
どこかF1カーなんかを思わせるカッコよさがあります。
もちろん見た目だけではなく、すわり心地に細やかな調整機能も搭載。ただしなぜか肘置きだけは固定の模様。
身体を後方に傾けリラックスしながら意識は前向きに集中させられる、PC作業者にとって理想的なスタイルをサポートします。
デザインと先進機能のすべてを高次元で共存させた間違いのない一脚。
Dukeの名の通り、「君主」「公爵」気分でバリバリ働けそうです。
価格帯 | 110,000〜260,000円 |
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姿勢タイプ | 後傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ○ |
座奥調整 | ○ |
ランバーサポート | ○ |
24位 Pro-Fit – プロフィット|Bauhutte
Bauhutte社のフラッグシップモデル。
自信を持って送り出してくるだけあって、なかなかの高性能チェアです。
基本的な機能と快適性はもっている、優等生な後傾チェアといった感じでしょうか。
価格も(高機能チェアにしては)お安いので、プログラマ全体に一括購入!なんてときに選択肢にいれてもいいのではないでしょうか。
ちょっとボリュームとして大きいのが気になるところ。狭いオフィスには向かないかもです。
価格帯 | 70,000円 |
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姿勢タイプ | 後傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ○ |
座奥調整 | ー |
ランバーサポート | ー |
23位 chair Jr – チェアジュニア|KEILHAUER
腰と背骨をきっちりホールド。肩はぐいんぐいん動かせます。
快適に座るためには、体の軸になる背のラインを理想的な状態へと促すこと、そして胸を開き上半身を解放すること。
その理念を形にしたのがJuniorです。
見た目には奇抜なデザインですが、まさにプロ好みのコンセプチュアルなチェア。
締めるべきところはしっかり締めて、緩めるところは思いっきり緩める。見た目に反して(?)いいヤツです。
動きやすく座り心地もバッチリ、トップの小さな形状は並べてもオフィス空間がスッキリ。
オススメです。オフィスデザインにうまく馴染ませられれば、という難関がありますが。
価格帯 | 80,000〜110,000円 |
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姿勢タイプ | 前傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ○ |
座奥調整 | ○ |
ランバーサポート | ー |
22位 Freedom – フリーダム|Humanscale
必要最小限の調整機能。
仕事をしているときに、チェアのレバー操作をすることはほとんどない。
ヒューマンスケール社はそこに注目しました。
細かなことはチェアが勝手にユーザーに合わせてくれます。レバー操作も必要なし。
入れ替わり立ち代りで使用するフリーアドレスのワークチェアとしてはもちろん、会議室なんかにもオススメです。
オフィス環境で働く95%以上の人の体型に合うよう設計されており、誰でも優しく迎えてくれます。
価格帯 | 74,000円 |
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姿勢タイプ | 後傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ー |
座奥調整 | ○ |
ランバーサポート | ○ |
21位 Bodyflex – ボディフレックス|KOPLUS
特徴的な背面をもちます。
使用するのはbodyflex専用に開発された新素材であるアクティブバックテクノロジー。
柔軟な背中のフィット感と快適性を実現しています。
更に着座時に座が沈み込むメカニズムでよりユーザーの身体に調和させるというユーザーに優しい機構も。
肘置きが短く、稼働もしないのが個人的には少しマイナス。
現代のシンプルなオフィス空間になじむデザインは2010年のヨーロッパのデザインアワードであるreddotでwinnerを受賞。
価格帯 | 60,000円 |
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姿勢タイプ | 後傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ○ |
座奥調整 | ○ |
ランバーサポート | ー |
20位 Zephyr – ゼファー|オカムラ
人に優しく寄りそうシーティング。が、コンセプト。
メッシュタイプ・クッションタイプともに、彩り豊かなカラーバリエーションと柔らかく有機的なフォルムが特長です。
先進のリクライニング機構を搭載しており、あらゆるオフィスシーンでワーカーにやすらぎを与えてくれます。
(高機能オフィスチェアにしては)低価格帯なのも魅力のひとつ。
100名分を一気に導入する際に選択肢に入ってくるオフィスチェアです。
価格帯 | 60,000〜75,000円 |
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姿勢タイプ | 後傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ○ |
座奥調整 | ○ |
ランバーサポート | ー |
19位 giroflex33 – ジロフレックス33|Plus
2012年に日本国内での生産・販売を終了。
その後多くのユーザーからの要望により、プレミアム仕様で復刻販売を開始。
製品本体はgiroflexスイス本社工場で製造担当し、日本人の体格に合わせて使用できるようカスタマイズされています。
1995年にはグッドデザイン部門賞を受賞した「美はシンプルである」というコンセプトは、発売以来長年にわたり幅広い方々に支持されています。
価格帯 | 1350,000円 |
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姿勢タイプ | 後傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ○ |
座奥調整 | ー |
ランバーサポート | ー |
18位 Comfy – コンフィ|Bauhutte
ミッドセンチュリーの家具デザインの曲線美を踏襲。
コロンとしていてかわいいです。カラフルなものを選べばオフィスにあるだけでも華やぐかも。
「Lサイズ」と「コンパクト」という相反する要素をうまく融合し設計されています。
ローバックチェア特有のコンパクトさ=取り回しの良さはそのままに、広めのシートでゆったり座れます。
椅子全体が上方へ開いたような設計になっていますので、椅子を引かずスッと立ちあがれます。
見た目も機能もスマートに。
ワークチェアとしてもいいですが、会議室などに導入するのがおすすめ。
価格帯 | 15,000円 |
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姿勢タイプ | 後傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ー |
座奥調整 | ー |
ランバーサポート | ー |
17位 Caper Chair – ケイパーチェア|HermanMiller
あらゆるニーズに対応した多目的なチェア。
社内の会議イスやミーティング用に適したチェアですが、本体の軽さや見た目の軽やかさと相まって長時間の座業を必要としないアクティブなワーカーにはピッタリのアイテムです。
座面と背もたれのメッシュラバーはどんな姿勢もしっかりとサポートし、身体への負担をやわらげます。
カラーバリエーションが豊富でハーマンミラー製品の中でも安価な部類に入るので、ちょっとオシャレなイスを置きたい時に最適。
構造体、機構部、可動部は、ハーマンミラーならではの12年保証。
消耗品とされるガス圧シリンダーは2年保証になります。
価格帯 | 76,000〜100,000円 |
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姿勢タイプ | 後傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ー |
座奥調整 | ー |
ランバーサポート | ー |
16位 ENJOY – エンジョイ|エルゴヒューマン
エルゴヒューマンシリーズと同じ素材・部品を使用した新しい心地よさを与えるチェアです。
背面のスッキリ具合が主な違い。
10,000円以上するハイクオリティチェアとほぼ遜色ない(人によりますが)座り心地で、低価格帯というのが一番の魅力でしょうか。
入念な調整が必要なため、自分用のチェアとして使うユーザーに向いています。
部品の一部がアメリカ製、韓国製と別れており、韓国製の方はちょっと残念…。ということも。
購入の際にはご注意を。
価格帯 | 50,000円 |
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姿勢タイプ | 後傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ○ |
座奥調整 | ○ |
ランバーサポート | ○ |
15位 Contessa – コンテッサ|オカムラ
Contessaの意味は伯爵夫人。
イタリアのインダストリアルデザインの名門「GIUGIARO DESIGN」とのコラボレーションから生まれた気品あるチェア。
PC作業で足を組まずに正しい姿勢で両足を床につけて使うならこのチェア。
紙とペンを使う作業や、足を組んで座るならこの椅子は合いません。後傾姿勢に特化した、ザ・後傾。
この椅子は正しい姿勢で使ってこそ威力を発揮するもの。
足を組む癖がある人は直すかクッション座面にした方がいいです。正しい姿勢を習慣づけましょう。
お値段高めが少し気になるところ。必要なパーツを見極めましょう。ヘッドレストは不要かな。
価格帯 | 100,000〜270,000円 |
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姿勢タイプ | 後傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ○ |
座奥調整 | ○ |
ランバーサポート | ○ |
14位 nietzsche – ニーチェ|HARA Chair
座面と背面が二分割。
それぞれが独立して稼働してくれるため、おしりと背中に常にフィット。
圧力がキレイに分散され片側にかからない = 疲れづらい。という設計思想です。
座っていると自然に姿勢がよくなり、体の角度を変えたり椅子であぐらをかいたりモゾモゾ…。という煩わしさから開放されます。
高級なクッションもいつかは潰れるのでお尻が痛くなりますが、こいつはそういう心配がありません。
アームレストも座面と連動することだけがちょっと気になるところ。使わない人は外しちゃえばOKです。
低価格で高クオリティな一脚。
価格帯 | 30,000円 |
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姿勢タイプ | 後傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ○ |
座奥調整 | ー |
ランバーサポート | ○ |
13位 ON. – オン|Wilkhahn
縦横ナナメにグリグリと動くワークチェア。
リクライニングの前後の動きはもちろん、左右にも傾くよう設計されているので、座っていながらあっちこっちに手を伸ばせます。
資料に手をのばせて便利!というだけではなく、椅子に固定されて体の緊張状態が長く続いていたこれまでのワークチェアの弱点を克服しようという試みでもあります。
椅子が無意識の身体の自然な動きを促し、その動きに従ってサポートするため、関節、脊髄、筋肉など全ての代謝作用は常に活性化。
ワーカーの健康状態の維持に一役買ってくれること間違いなしです。
包まれるような感覚がなく、背面はレザーかファブリックでメッシュが無いため、どちらかというと短時間での使用向け。
価格帯 | 120,000〜500,000円 |
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姿勢タイプ | 後傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ○ |
座奥調整 | ー |
ランバーサポート | ○ |
12位 Leap – リープ|Steelcase
人間工学の専門家、科学者、大学機関からなる専門チームが約5年間の研究をかさねて見えてきた、4つの発見を基に誕生したチェア。
1日8時間を座って過ごすワーカーにとって、座っている間にいかに自然に体を動かすかが健康面に大きく影響してきます。
ちょっとした体の動きを阻害することなく自然に動くことが出来るのがこのチェアの特長。地味だけどすごい機能。
データとしては、Leapチェアを使用したグループでは健康、生産性両方において17.8%の向上が見られたとのこと。
長い期間のことを考えれば健康面もバカにできません。そしてそのまま生産性にも直結してきます。
新品を探している人は現行モデルを選ぶしかありませんが、中古でも良いという人は過去モデルも座り比べてみるのもオススメ。
価格帯 | 90,000〜170,000円 |
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姿勢タイプ | 前傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ー |
座奥調整 | ○ |
ランバーサポート | ○ |
11位 CelleChair – セラチェア|HermanMiller
多細胞。
ワークチェアを革新する斬新なセルシステムを搭載。
まるで知性を持っているように、人が椅子に腰をおろし、働き、無意識に身体を動かす間、そのあらゆる姿勢の変化に反応します。
その鍵となるセルと呼ぶ小さな丸型のパッドをスプリング状のループに組み合せて抜群のフィット感を提供。
この独創的なアイデアをセルラーサスペンションと名付け、特許も取得しています。
腰痛改善に効果大。
健康とそこからくる生産性に期待するならばセラチェアを。
カラーやデザイン性にも文句なし。
価格帯 | 90,000円 |
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姿勢タイプ | 前傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ー |
座奥調整 | ○ |
ランバーサポート | ○ |
10位 ON. – オン|Wilkhahn
縦横ナナメにグリグリと動くワークチェア。
リクライニングの前後の動きはもちろん、左右にも傾くよう設計されているので、座っていながらあっちこっちに手を伸ばせます。
資料に手をのばせて便利!というだけではなく、椅子に固定されて体の緊張状態が長く続いていたこれまでのワークチェアの弱点を克服しようという試みでもあります。
椅子が無意識の身体の自然な動きを促し、その動きに従ってサポートするため、関節、脊髄、筋肉など全ての代謝作用は常に活性化。
ワーカーの健康状態の維持に一役買ってくれること間違いなしです。
包まれるような感覚がなく、背面はレザーかファブリックでメッシュが無いため、どちらかというと短時間での使用向け。
価格帯 | 120,000〜500,000円 |
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姿勢タイプ | 後傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ○ |
座奥調整 | ー |
ランバーサポート | ○ |
9位 Aeron Chair – アーロンチェア|HermanMiller
1994年に登場。現代ワーキングチェアの原点となるイス。
当時としては大変画期的だったその機能と意匠は、現代においてもさほど色褪せていません。
とはいえ、時代の変化とともに短所が顕在化してきたのもまた事実。
PC作業には向かない前傾タイプであったり、体型によってはメッシュ周囲のフレームに体が接触することも。
しかしなんだかんだでやっぱりアーロン、高機能ワークチェアの代表格としてアーロンに座ること自体にテンションあがる人も多数。
また、アーロンチェアには機能制限された廉価なスタンダード版が存在しますが、予算の都合での選択はオススメしません。
アーロンしかなかった当時はともかく、現在ではもっと安価なイスでも機能的に充分なものがたくさんでています。
価格帯 | 80,000〜150,000円 |
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姿勢タイプ | 前傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ー |
座奥調整 | ー |
ランバーサポート | ー |
8位 Ergohuman PRO – エルゴヒューマンプロ|エルゴヒューマン
高級ワーキングチェアにしてはリーズナブル。そして優れた機能性。
前傾と後傾を使い分けられるワークチェアの優等生。
かなーり深くリクライニングできるので、うっかりそのまま眠ってしまわないよう注意が必要です。
ちょっとごつくて空間をとるかなというのが気になる点。
明るいカラーを選択すれば軽減されます。色もこだわりが感じられるいいものを使用しています。
完成品が届き、それまでのチェアを処理してくれるサービス付き。
梱包するダンボールにガムテープ、着払い用伝票付きといういたれりつくせりっぷり。
とにもかくにも抜群のコストパフォーマンス。
価格帯 | 70,000〜90,000円 |
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姿勢タイプ | 前傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ○ |
座奥調整 | ○ |
ランバーサポート | ○ |
7位 Think – シンク|Steelcase
スマート、シンプル、サステナブル。
ユーザーのことを考えてくれるイケてるチェア。
4つのモードを切り替えるダイヤル操作はすごく簡単。逆に微妙な調整を追い込みたい人には物足りないかも。
操作性についてこだわりが薄い人、大人数に快適さを提供するにはThinkの簡単さはとても良いアプローチです。
本体のデザインも非常に優秀で洗練されていて、事実多くのデザイン賞を受賞もしています。
選択できるファブリックが非常に豊富な椅子で、そのカスタマイズ性も優れている。
…はずのなのですが、日本法人および国内代理店では選択できるファブリックが本国より非常に少ないのが残念なところ。
納期長くなるけどいいよって人は好きなようにカスタマイズしちゃって下さい。それがおすすめ。
価格帯 | 100,000円 |
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姿勢タイプ | 後傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ー |
座奥調整 | ○ |
ランバーサポート | ー |
6位 Gesture – ジェスチャー|Steelcase
世界6大陸、2,000人以上を対象にさまざまな座位姿勢の調査から誕生。
手描き、パソコン、タブレットにモバイル端末。テクノロジーが発達し使用するデバイスが多用になった現代では、もはや1つだけの姿勢に最適化された従来のチェアではその役目を果たせなくなってきています。
デスクもチェアも共有、体格の異なる人々が同じチェアをシェアし、多用なスタイルで働く時代。
そこで考えられたのが、すべての人の姿勢の好みまでにも対応できるジェスチャーチェアです。
高機能、快適性、包容力、あらゆる面においてコレを導入すれば間違いなし!と太鼓判を押せる一脚。
いいお値段するのが唯一の欠点。
ちなみにオフィスデザインを弊社でご成約の方には一脚プレゼントするとかしないとか。
価格帯 | 140,000〜200,000円 |
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姿勢タイプ | 後傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ○ |
座奥調整 | ○ |
ランバーサポート | ○ |
5位 Acuity – アキューティ|ALLSTEEL
アルミフレーム + 皮革 + そして白色。
文句なしに見た目を重視するユーザーも満足間違いなしのカッコよさ。
加えて操作系も抜群。整然とデザインされており、主な操作部は座面水平両側面に集約。直感的でデザインの洗練度を上げています。
可動部の調整のために触れる部位には肌触りのいい硬質樹脂ブラスト処理を施しているのも◎
背もたれカバーが着脱式のため夏場はメッシュで涼しく、冬は皮革で暖かく。調整できるのも非常に嬉しい。
白色は汚れやすいですが、良いクリーナーがあれば問題なし。そこくらいしか弱点のない、オススメの一脚。
清潔感や信頼感を打ち出したい医療関係・医師の方なんかどうでしょう。
NeoCon(アメリカ最大の家具見本市)で銀賞を受賞。
価格帯 | 160,000円 |
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姿勢タイプ | 後傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ー |
座奥調整 | ○ |
ランバーサポート | ー |
4位 Cruise & Atlas – クルーズ & アトラス|OKAMURA
このチェアはちょっとあたまおかしいです。(褒め言葉)
「プログラマのため」に特化した、超低座後傾チェアのAtlasと、天板の高さや角度を調整できるデスクCruiseのセットアイテム。
少々高額にみえますが、超高性能デスク&チェアのセット + 施工費と考えればそんなに割高ではありません。
長時間に渡るPCワーク時の姿勢に着目。身体負荷を軽減させ、快適性能と集中力キープを実現。
デスク&チェアというよりは、背を起こせるベッドとそれにピッタリなテーブルの病院のベッドに近い感覚。
あまりの快適さからこいつを使用し続けると筋力の低下を招くとの噂も。それくらい快適ということです。
価格帯 | 400,000〜500,000円 |
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姿勢タイプ | 超後傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ○ |
座奥調整 | ○ |
ランバーサポート | ー |
3位 EmbodyChair – エンボディチェア|HermanMiller
史上最高の椅子。と名高いワーキングチェア。
アーロンチェアのデザイナーが、現代の働き方に合わせアーロンを超えるよう制作。
座った瞬間の驚くほどの感動はありませんが、じわりじわりと、時間がたつ毎にその快適性を実感する傑作。
背面の特徴的なフレームにより、椅子全体が硬くしなやかなバネの様に体に合わせてグネグネと変化。
常に最適なポジションで座ることが出来ます。
欠点はお値段のみ。PC作業者にはコレ以上のチェアはなかなか見当たりません。
腰痛に悩む方は多少奮発してでも購入するに値します。
価格帯 | 170,000円 |
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姿勢タイプ | 後傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ー |
座奥調整 | ○ |
ランバーサポート | ○ |
2位 Sayl Chair – セイルチェア|HermanMiller
デザイン性の高さにつきます。
ワークチェアの中では低価格帯。にもかかわらず十分な機能性快適性。
どんな人が座っても満足なクオリティを提供してくれるため、調整機能はシンプルで最低限。
背面は柔らかい樹脂製のメッシュ。細かな張力設計がなされ、必要な部分を必要なだけ、快適に支えてくれます。
上部ほどすぼまる設計はたくさん並べても圧迫感がなく、空間を広く使えるのも高ポイント。
典型的な前傾タイプなので物書きの仕事などに向いています。前のめりで話したい会議室なんかにも◎
コストも含めた総合力ではナンバーワンと言ってもいいかもしれません。かなりのオススメチェア。
価格帯 | 70,000円 |
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姿勢タイプ | 前傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ー |
座奥調整 | ○ |
ランバーサポート | ○ |
1位 Mirra2Chair – ミラ2チェア|HermanMiller
座るとシャキッとします。
カタログのモデルになったような、ベストな姿勢にしてもらえます。自然に。
大ヒット商品となったミラチェアの後継機。
ミラの全ての機構と部品を見直し、現代のワークスタイルに最適化された新しい時代のワークチェア。
基本は前傾チェアですが、細かな調整機能が備わりPC作業も快適にこなすことができます。
体全体を自然に支え、理想的な姿勢に矯正してくれます。背筋を伸ばして机に向かうとなんだかやる気もでてくるものです。
少し操作性が悪いのが気になるところ。
自分用に細かな調整をして真価を発揮するチェアなので、そんなに頻繁にいじるわけでもなく問題ないのですが。
デザイン性、カラーの豊富さと綺麗さも大変素晴らしい。
いま買うならこのチェアかな。という鉄板の一脚。
お値段は、まあそれなりに。値段分以上の価値はかならずあります。
価格帯 | 140,000円 |
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姿勢タイプ | 前傾姿勢 |
角度固定リクライニング | ー |
座奥調整 | ○ |
ランバーサポート | ○ |
3. おわりに
以上、ざざっと30脚の紹介でした。
正直上位であればどれを買っても機能的には遜色ないです。
価格、姿勢タイプ、用途、自分に合うかどうかなどから最適なものを選択して下さい。
自分に合うかどうかってのが特に重要で、どんなに高価で評判のいい椅子でも自分の体格に合わなければ四足スツールのほうがマシ。なんてことになってしまいます。
自分用に購入する場合には必ず試座を。できれば30分以上座ってみて違和感がないかどうかを試してみてください。
実店舗でそんな長時間は…。という場合はご相談を。サンプル貸出が可能なものもありますので。
自分に合うかどうかのカバーのため細かな調整機能がついているチェアも多くありますが、
オフィスなど多人数が1つの椅子を共有する可能性がある空間ではその機能がむしろ邪魔になりかねません。
180センチ90キロの先輩にぴったり入念にアジャストさせたチェアに小柄な私が座ったら、快適なわけがありません。
それでもとベストポジションを探ってモゾモゾしながら仕事をするはめになります。生産性急降下。
そういった環境ではある程度、誰にでも合うよう設計されたチェアがありますので、そいつらの導入が適しているかなと思います。
そういう面で、オフィスデザインを生業とする私たちのオススメはHermanMiller社やSteelcase社となっております。でも前傾…。
以上、こんなかんじで紹介を終わりにします。
とにかく大切なのは購入前に試しに座ること!
多人数の社員全員に個別にピッタリなチェアを変えない場合は、誰にでも合う設計がされたものを導入すること!
これだけ守れば快適なワークライフを獲得できます。
あとはデザイン性重視で買ってよいです。好きなモノのほうがテンションあがるしね。
それでは。