令和になったからこそ考えたい。平成世代に響くオシャレなオフィスデザインとは?

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目次

1.昭和世代と平成世代のジェネレーションギャップ



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平成から令和に変わり、昭和世代にとっては「自分たちの生まれた世代がずいぶん過去のことになってしまった…」と嘆いている方が案外多いかもしれません。それは、平成世代の人も似たような心境かもしれません。嘆くというよりは、戸惑っている可能性の方が高いかもしれませんが…。

ちなみに、平成元年(1989年)生まれの人は今年ちょうど30歳になります。それはつまり、昭和世代の20代はこの日本に1人もいなくなったことを意味します。また、消費税3%が導入されたのもこの年です。平成世代の人たちは、物心ついたときから12月29日の東証大納会で日経平均株価が史上最高値の38,957円44銭(同日終値38,915円87銭)を記録したのも、平成元年のことでした。単純計算で、現在の日経平均株価の倍近くということになります。

世代間によって差はあれど、バブル景気を知っている(思う存分に謳歌した)昭和世代、バブル崩壊以降の日本しか知らない平成世代ということもいえそうです。好景気に沸いた日本を知る昭和世代と、なかなか実感は沸かないかもしれませんが、驚くほどの勢いで世代交代は確実に進んでいます。と同時に、ジェネレーションギャップの幅も広がる一方です。

いまの「若い世代」といえば、平成の時代に生まれた人たちであり、令和生まれの人たちが成長するまでは彼らにスポットライトが当たるべきではないでしょうか?今回は、「令和になったからこそ考えたい。平成世代に響くオシャレなオフィスデザインとは?」と題して彼ら(彼女たち)の琴線に触れるオシャレなオフィスデザインを追求してみたいと思います。

2.若い世代の人に任せるからこそのメリット・デメリット


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平成世代の人たちを「若い人」と定義し、彼ら・彼女らに響くオシャレなオフィスデザインを創り上げるとしたら、昭和世代が出る幕はありません。若い感性にすべてを託し、可能な限りの権限を委ねましょう。

・メリット

何といっても「若い感性」が最大の武器でしょう。これは、社員の平均年齢が高ければ高いほど、思い切って若返りを図りたいときに絶大な効果を発揮します。オフィスデザインを創り上げるプロジェクトチームを編成する場合、上司や年上の世代はお目付役として参加する程度で、あくまでも若い世代にテーマと権限を与えれば、良識ある社員なら張り切って精一杯のアイデアと行動力を発揮してくれることでしょう。

・デメリット

「カッコイイ」「カワイイ」「オシャレ」「クール」などのイメージばかりが先行し、あまりにもオフィスデザインからかけ離れたプロジェクト案がまとまってしまう可能性も大いにありえます。もっとも避けなければならないのは「オフィスデザイン」であることを忘れないという意味合いです。そこで、マネージャー層などに籍を置く大人たちがお目付役となり、上手にハンドリングしてあげてください。

・では、どうすればよいか?

自分たちでオシャレなオフィスデザインを創り上げるのが難しい場合、原案は若い人たちに権限を委ね、オフィスデザインのプロフェッショナルに最終的なデザインを依頼してみるともいいかもしれません。当然、プロフェッショナルのディスカッションも、若い世代の人たちに任せましょう。失敗したくないというのであれば、この方法は本当に優位です。

・プロフェッショナルならではの仕事ぶりを発揮します

オシャレなオフィスデザインだけがオフィスデザインのプロの仕事ではありません。快適でオシャレな空間作り、オフィス作りも大切な役割です。観葉植物を配置する、喫煙者のスペースを確保しつつ、非喫煙者の方がたばこの臭いが気にならないレイアウトを心掛ける、また、水回りが汚れないようにゴミ処理の導線などを整備する…等々。その気配りは細部にまで及びます。社内の方では通常の業務と平行して行う分、なかなかそこまで気配りを行き届かせるのは大変です。住みやすい家と同様、働きやすい環境を創り上げるのもオフィスデザインのプロフェッショナルの役割なのです。

3.平成世代に受け容れてもらうことの重要性


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多くの業種や企業で人手不足が囁かれているなか、若い人材を確保するのは至難の業となりつつあるようです。そこからさらに「新卒社員の確保」や「安心して任せられる若手社員が定着する」ともなれば、いまや奇跡に近い確率なのかもしれません。

意外に知られていないことですが、厚生労働省が公表している「学歴別卒業後3年以内離職率の推移」によると、3年以内で離職する新入社員は全体の3割前後といわれています。少なくとも過去30年間の新入社員の離職率(3年以内)はそれほど変わっていません。

また、厚生労働省が公表している「平成25年若年者雇用実態調査」によると、離職率の理由のトップは「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった」が、22.2%でもっとも高い割合となりました。次いで、「人間関係がよくなかった」が19.6%、「仕事が自分に合わない」が18.8%、「賃金の条件がよくなかった」が18.0%と続きます。

一見すると、オフィスデザインと離職率の直接的な因果関係はないように映ります。しかし、捉えようによっては「居心地の悪いオフィスでの仕事はストレスにしかならない」とも解釈できそうです。昭和世代に比べて、平成世代の人たちは転職についてそれほどネガティブな印象を抱いていません。むしろ、自己研鑽のためなら…と、入社した時点で次の転職を考えているケースも少なからず存在します。

期待の星の若手が次々と入社しては退職を繰り返し、若手の人材が一向に定着しないとしたら…。オフィスデザインを見直してみるのもひとつの手かもしれません。もちろん、根本的な要因を探り出し、解決方法を見つけ出したうえでの「プラスアルファ」として位置付けて考えるのがよさそうです。

その際に気をつけなければならないことがあります。当たり前のことですが、「上司面をしないこと」につきます。これをやってしまうと若手たちが萎縮してしまい、本来、持ち合わせているポテンシャルを発揮できなくなってしまいます。また、オフィスデザインを考えるときに、代表にあたる人、おそらくは社長がその位置にあたると思います。代表の意見に反対意見は伝えにくく、昭和世代ばかりが満足するオフィスデザインになってしまっては本末転倒です。おしゃれオフィスの中心はスタッフ、それも若い世代の人たちです。スタッフが快適であるおしゃれなオフィスが、結果的にスタッフを高めるオフィスとなることを忘れてはいけません。

4.平成世代にオフィスデザインを任せることは「あり」なのか?


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最近では、一見するとカフェスペースのようなオフィスも少なくありません。無機質な白い机と真っ黒い(またはグレーの)オフィス用の椅子を使う時代ではなくなりつつあります。積極的に「見せるオフィス」が増えつつあるのです。

それらの「オシャレなオフィス」な情報を、単なるネットサーフィンではなく、FacebookやTwitter、Instagram、さらにはPinterestなどのSNSを自在に使いこなし、日本はもとより世界のあらゆるオシャレなオフィスの情報を瞬時に集めてきます。これはもはや、ほとんどの昭和世代の人に勝ち目はありません。

「オシャレなオフィスで働いている」という事実は、若い世代の自尊心を満たします。昭和世代からすれば、「若いヤツにはまだ早い」などと権力や古い価値観に囚われず、思い切って「インスタ映えスポット」を作るくらいの大胆なアイデアがあってもいいかもしれません。

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