男性ばかりのオフィスをデザインするときに気をつけることは?

目次

1.男性ばかりのオフィスの特徴とは?


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そんな『男性ばかりのオフィス』、一般的にはどのようになっていることが多いのでしょうか。

過去の施工事例からすると、やはりオフィスにこだわりを多く詰め込まれるのは女性の割合が高く、また男性の場合も若い世代の方が関心が高い傾向にあるようです。
それに対して、オフィスデザインに懐疑的なのはミドル世代以上の男性が圧倒的。もちろん最終的には大変満足していただけるのですが、やはり目先の利益を重視してしまうところは、この世代の男性ならではかもしれません。

基本的に、直接的に生産性とは無縁と思しき箇所にはあまり予算をつぎ込まない方針ゆえ、男性の多いオフィスは必然的に殺風景になりがちです。“殺風景”といえど、物がなくスッキリしているというわけではありません。

おおかたインテリアには無関心といった空間に、果たして今でもそれは使われているのか不明な物が羅列されているなど、片付けのしかたにも難アリな点が多く見受けられます。

しかし男性の中にも綺麗好きな人は意外と多く、そういったタイプの人はマイデスクや自宅はマメに片づけているものです。ですが、どういうわけか『オフィス』という公共の場となると、自分のデスク以外にはあまり気を配らないなんてことも…。

傾向として、ONとOFFの切り替えを重視する男性にとっては、職場はあくまで職場。そのような割り切りからか、あまりオフィス環境を一掃しようという気持ちは少ないように思えます。

2.男性ばかりのオフィスにいる女性社員の本心は?


出典:https://www.nafe.com/

男性ばかりのオフィスにも、紅一点、二点三点…少数派として活躍する女性社員やパートさんがいることも少なくありません。彼女たちにとって、そんなオフィスはどのように映るのでしょうか?

日々クライアントさんとデザインの相談をしていると、まっさきに女性陣から飛んでくるのは『清潔感がほしい』という要望です。ひとことに清潔感と言っても、その内容は整理整頓・スメルハラスメント・トイレが汚いなどさまざま。

整理整頓に関しては、「本音を言えば勝手にやってしまいたいが、勝手に捨てれば怒られる。ならば自分でやってほしい」なんていう世知辛い意見も…。これは耳が痛いという方もいるのではないでしょうか?

またスメルハラスメント問題も、一生懸命働いている男性からすれば生理的なものであり、理不尽さを感じざるを得ない部分もあるでしょう。ですがオフィスという不特定多数の人が集まる場である以上、身だしなみの一環として少しでも気を遣わなければなりません。

そして清潔感を求める中でも致命的なのは、女性社員のトイレ問題。これまた人間の生理に直接関係するものであり、なおかつ少数派の女性にしてみれば、なかなか不満を露わにしにくいポイントです。

このトイレ問題、本来ならば『労働安全衛生規則』によって、便器の数など細かなルールが定められているのですが、人数が少ない企業ではいまだに男女共用のトイレを使用せざるを得ないケースもあるようです。

また男女別に設けられていたとしても、間取りが狭いなどの理由で「今誰がトイレに入っているか」を悟られてしまうのがイヤだという意見も多数。男性からしてみれば気にしすぎに思えることかもしれませんが、この手のことに関しては女性の方が何倍もセンシティブ。

中にはこれが気がかりで、出社中はトイレを我慢してしまう女性も数多くいるそうなので、従業員の健康面を気遣う意味でも、まっさきに着手すべき点だと言えそうです。

いかがでしょう?もしあなたの職場が『男性ばかりのオフィス』であったなら、実は女性たちはこのような本心を抱いているかもしれません。仮に今まで聞いたことがないとしても、デリケートゆえになかなか言い出せないでいるだけということもあり得るのです。

3.男性ばかりのオフィスでぜったいに避けるべきこととは?


出典:https://www.managers.org.uk/

時代が変わり、いくら男女が同じだけの業務をこなすことが当たり前になったとしても、絶対に覆せないのは身体の違い。一定の周期でホルモンバランスが変化し心身に影響されやすい女性の体は、実はオフィス環境においてもダメージが加わっていることがあります。

今はまだ寒い時期ですが、夏場になると必ずといっていいほどあがるのが、エアコンの温度についての悩みです。個人差はあれど一般的に女性は男性に比べ筋肉が少ないため、自ら熱を発生させにくい性質をもっています。そしてその分脂肪も多くなるわけです。ところが、脂肪は一度冷えるとなかなか温まりにくいやっかいな存在。

そんななか、男性ばかりの好みで設定温度を下げられると、夏場でもひざ掛けやカーディガンが手放せないほどの寒さを感じてしまうのです。さらに月経周期の関係で、血流が悪くなりやすい時期も定期的に訪れたりと、女性特有の悩みは尽きません。

体験しようのない男性にとってはやや想像しがたいかもしれませんが、お互いが譲り合って環境を整えていくことが大切です。また、最近ではリテラシーの向上とともに少なくなってはきたものの、オフィス内で男性どうしが雑談を交わす際、女性が思わず眉をひそめたくなるような発言をしてしまうのも避けたいところ。

内々の会話とはいえ、業務中の品位にも関わりますし、同じ男性社員でももしかしたら不快に感じている人もいるかもしれません。社内であっても、社会人としていつ誰に見られても恥ずかしくない行動を心掛けたいものです。

今回は『男性ばかりのオフィス』に起こりがちな注意点をピックアップしましたが、肝心なのは「あれをするな、これをするな」よりも“お互いが思いやる気持ち”。円滑なコミュニケーションを図り、男女ともに優しさを感じられる環境にしたいものです。

4.おしゃれなデザインのオフィスは「あり」なのか?


出典:https://www.pinterest.es/

男性も女性も、居心地よく毎日を過ごせる環境。

個人の気配り・思いやりとともに、オフィスのデザインにも着目したいもの。オフィスデザインを『おしゃれ』にすることで、どのような効果が得られるかご存じでしょうか?
オフィスなんて仕事の場所なのだから、インテリアなどは必要最低限で構わないと思われがちかもしれません。

ですがもし今あなたのオフィスが片付いていなかったり、もう使わなくなって久しい物が放置されているとしたら、まずこれらを撤去するだけでも一歩『おしゃれ』に近付くことになるのです。
一般的に、デザインと聞くと足し算ばかりを連想してしまいがちですが、何が必要で何が不要か、これを見極めて断捨離するだけでも空間に広がりが生まれます。脳科学の分野においても、人は視覚から入ってくる情報量が過剰(物が多い)だと、無意識のうちにストレスを感じてしまうのだそう。

まずはシンプルイズベストの手法に則って、整理整頓から初めてみれば、思いのほか自分たちのオフィスの広さに気付くことができるでしょう。そしていざスペースを確保したら、いよいよオフィスデザインが本領を発揮するとき。

OA機材の位置や配線の見直し、動線の確保などをしていくだけで、今までより格段に『おしゃれ』になったように感じるはずです。おしゃれの定義もさまざまですが、作業効率やモチベーションを高めてくれるデザインならば、男性にとってもおおいに「あり」と断言できます!

5.結論:こんなときこそオフィスデザインのプロに任せるべきなのか?

今後、オフィスデザインはトレンドからスタンダードへシフトしていく時代です。これまでの項で、男性ばかりのオフィスにおける女性の苦悩や価値観をとりあげましたが、要改善箇所が多ければ多いほど、どこから着手すればいいのか路頭に迷うこともあるでしょう。

例えばトイレの問題に関しては、賃貸物件であればいきなり数を増やしたり移動したりすることは不可能でしょう。ならば今ある限られた空間のみで改善しなければなりません。

こんなとき、自分たちで試行錯誤していると時間ばかりを消費してしまい、なかなか解決にいたらないまま計画が頓挫してしまうなんていうパターンも…。迷ったら、まずはオフィスデザインのプロの起用を検討してみてはいかがでしょうか。

今まで培ったノウハウから、現在の間取りの長所・短所を生かしつつ、みなさまの日常業務に支障をきたさない期間でスムーズにリノベーションすることが可能です。
「わざわざ職場をデザインする必要なんてあるのだろうか?」

そう疑問に感じていた男性陣も、使い勝手が向上し美しくなったオフィスを目の当たりにすれば、より一層モチベーションを高く仕事に打ち込めるようになるはずです。
なにより最大のメリットは、職場が女性社員の笑顔で華やぐ……これに尽きるかもしれません。

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