しかし、浸透し、継続させるのは大変です。それには全社員の心掛けと意識改革が必要かもしれません。改めていいます。小さなことからコツコツと。それを日々繰り返すだけでも、居心地のよいオフィスに生まれ変わっていくはずです。そんな、オフィス改善10のアイデアをまとめてみました。
1.基本のキ!元気よく笑顔で挨拶してみる
ほとんどのオフィスでは、朝イチ(あるいはその日最初に会ったとき)に「おはようございます」の挨拶を交わすと思います。その声に元気がなかったり、表情が暗かったり、眠かったり、テンションが低かったり、はたまたやる気スイッチが入っていなかったり・・・。理由はさまざまだと思いますが、元気よく笑顔で挨拶してみる習慣を身につけてみましょう。それだけで気持ちよく仕事が始められます!「無愛想だなあ」と思っていた人が、実はテンションが低いだけだったり・・・なんて誤解が解ける可能性もあるのですから。
2.週1度でも、全社員でデスク周りを掃除してみる
企業によっては、ビルのメンテナンス会社がオフィスの掃除まで請け負ってくれている場合があります。プロが掃除してくれるだけに、隅々まできちんと行ってくれていることが大半でしょう。しかし、掃除してくれるのはあくまで共用スペースのみ。個々のデスクなどは、プライバシー保護の観点からそのままである場合がほとんどです。そうなると、デスク周りがきれいな人と、散らかる一方の人とで差が出てきます。そこで、1週間に1度でいいので、全社員でデスク周りを掃除してみる習慣を身につけてみましょう。書類が山積みという方にこそ、オススメしたい習慣のひとつです。
3.オーナーや重役もローテーションで掃除に参加する
企業のオーナーや重役クラスだからといって、掃除が免除というのもおかしな話し。ある企業のオーナーは、創業当時から欠かさず自身のオフィスが入っているフロアのトイレ掃除を率先して行っているそうです。こういった謙虚な気持ちは、必ず社員たちも(何もいわないまでも)必ず見ています。掃除の際、オーナーや重役もローテーションで掃除に参加してみてください。自ら行動して示すこと、背中を見せることで、社員たちの心構えも自然と変わっていくでしょう。
4.月に1度、会社周辺をゴミ拾いする
自社ビル、賃貸であるなしに関わらず、周囲に何もない企業というのはレアケースでしょう。少なくとも、その土地を使わせてもらっているのです。ふと、足元を見てみると、あちこちにゴミが落ちていることに気づきませんか?これは自然発生したものでないことは誰の目にも明らか。人為的に行われなければゴミは落ちていません。仮に、風に吹かれて飛んできたものだとしても、誰かが落としたことは間違いありません。その土地を使わせてもらっている感謝の気持ちを込めて、月に1度、会社周辺をゴミ拾いしてみてください。そのゴミの量に驚かされるに違いありませんから・・・。
5.朝礼の良さを見直し、企業が目指すものを共有してみる
朝礼がある企業は、ある程度、伝統を重ねてきたのではないでしょうか。筆者の主観かもしれませんが、どことなく古典的な習慣に思えてしまうところもあります。しかし、朝イチで足並みを揃える意味でも、朝礼の良さを見直したり、新たに導入してみてはいかがでしょうか?特に「その企業が目指すものを共有してみる」には最適な時間かと思います。ただ漫然と仕事をしていると、あっという間に時間が過ぎ去っていきます。勤めている企業が永続的に発展するには社長1人が頑張ってもどうにもなりません。全社員の総合力があってこそ初めて実現できるものなのです!
6.可能なら、窓開けするなど1日1度は空気を入れ換える
出典:https://thetomorrowcompany.com/importance-of-good-ventilation/
この時期、スギ花粉の飛散がピークを迎えつつあるエリアや、降雪地帯では厳しいかもしれませんが、できるだけオフィス内の空気を入れ換えましょう。人が多いとそれだけ空気がよどみますし、気の流れが止まります。業務中は厳しいと思いますので、例えば、オススメは朝の清掃時や出社直後などに行ってみてください。前の晩、締め切って滞留していた空気を入れ換える絶好のチャンスです。とはいえ、インフルエンザや風邪が流行っている時期など、体調が悪い人が多そうな時期もあるので、それこそ、オフィス内の「空気を読んで」入れ替えてみてくださいね。
7.月に1度、懇親会を兼ねた飲み会を開催してみる
出典:https://www.pakutaso.com/20161120309post-9429.html
さまざまな考え方があると思いますが、飲みニケーションはオフィス内の大切な潤滑油だと考えます。毎回、居酒屋を予約して‥となると場所取りも大変ですし、それなりに経費も掛かります。何より、お酒が飲めない人にとっては辛い時間を過ごすことにもなってしまいます。そこでオススメは、オフィス内や会議室などを利用した懇親会。1時間半〜2時間くらいでいいのです。この日はなるべく早めに仕事を切り上げ、普段、接することのない社員の方との親睦を深めましょう。月に1度が厳しいようなら、GW前やお盆、年末年始など、大型連休の前に開催することをオススメします!
8.上司が率先して帰宅する
これ、上司の方は気づいていない場合が多いのです。上司が率先して帰宅しないと、部下は帰りづらいものです。実際にはそう思っていなかったとしても「オレが忙しいのに、なんであいつは先に帰れるんだ」という目を気にしてしまうものなのです。かつては自分がそうだったはずなのに・・・。ここは上司の方が、部下や若手の社員が帰りやすくする空気を率先して作っていきましょう。
9.プレミアムフライデーを導入してみる!
ついに導入されたプレミアムフライデー。略して「プレ金」などと呼ぶそうです。しかし、関東地区で早く帰宅した人は3.7%というデータもあります。金曜日は休み前ということで、納品や各種手配に追われてそれどころではないという企業も多々あるでしょう。そこで、金曜日が難しい業種や企業など、ノー残業デーを決めて、自主的にプレミアムフライデー(‥を別の曜日に)導入を検討してみてはいかがでしょうか?間違ってもパソコンを持ち帰ってカフェや自宅で仕事を継続・・・などということはもってのほかですよ!
10.投票制でその月のベスト社員賞を決める
これは離職率が著しく低い企業が導入しているのですが、全社員投票制でその月のベスト社員賞を決めるという制度です。名誉賞になっては意味がないので、人事評価にもつながるよう、きちんと仕組みを整備しています。ただ頑張っている社員を選んで投票ではいつの間にか常連が決まってしまいます。そこで「挨拶をきちんとできた人」や「率先してアイデアを提案した人」など、毎回テーマを決めて、誰もがチャンスを得られるような仕組みを作ることが非常に重要です。自分の仕事ぶりに自信が持てなかった社員が、皆に認められたことで、大きく飛躍する例もあるのです。
これらすべてを全社に導入する必要はないのです(もちろん、できるとしたら最高ですが・・・)。必要だと思われるもの、先々、導入しておいた方が皆がハッピーになれると感じるものを導入すればいいのです。冒頭にも申し上げましたが、小さなことからコツコツと。まずは継続していくことが何より大切なことですよ!肩に力を入れすぎない程度に・・・頑張りましょう!