目次
- 1.オフィスを土足禁止にするメリットとは?
- 2.オフィスを土足禁止にするデメリットとは?
- 3.土足禁止のオフィスならではの講じるべき対策とは?
- 4.土足禁止+デザインされたオフィスを創るメリットとは?
- 5.土足禁止のオフィスをデザインするとき、オフィスデザインのプロに任せるべきか?
1.オフィスを土足禁止にするメリットとは?
出典:https://www.businessinsider.com/
しかし、実は今ひそかにブーム到来中である土足禁止ルール。
土足、つまり靴を社内で履いて歩き回らないことに、どんな意味があるのでしょうか?
一昔前は、マイカーを土足禁止にするなんていう話もよく耳にしたものですが、これは主に愛車を少しでも汚したくないという理由がほとんどでしょう。
そうなるとオフィスでも、フロアを汚さないための策として講じている…?実は、メリットはそれだけではないんです。
主に土足禁止ルールを取り入れている企業の狙いは、ずばり“リラックス効果”なのです。長時間過ごす社内において、少しでも自宅に近い環境を従業員に提供したいという思いから、この土足禁止ブームが一定の支持を得ています。
昨今ではビジネスカジュアルの市民権も上がり、スニーカー通勤もしばしば見かけるほどになりましたが、これも世間の趣向がコンフォートスタイル寄りになってきているからでしょう。朝から晩まで、ずっと靴を履きっぱなしで過ごすのは、やはり誰でも堅苦しさを感じてしまうもの。
蒸れやむくみが気になるという方もいるでしょう。一般企業でも、自分のデスクでは靴を脱いで作業するという方法もありますが、靴を履いて業務をこなすのが当たり前の社内においては、ややだらしない印象を持たれてしまいかねません。
もし会社側から土足禁止ルールを掲げてくれていれば、このような評価を気にする必要もなく、堂々と足を開放してあげることができるのです。
2.オフィスを土足禁止にするデメリットとは?
出典:https://www.thebalancesmb.com/best-shoe-trees-4172469
アットホームな環境づくりのための『土足禁止ルール』。一見従業員にとっていいことづくめなようにも見えますが、反対派の人もいるようです。主な理由としては、働く場である会社に、あえて家のような環境は不要であるため。
ネクタイを締めてこそやる気スイッチが入るなど、TPOに見合った格好をすることで自らを鼓舞するタイプの方も多いでしょうから、やはりON・OFFのけじめをくっきりつけたい気持ちも理解できます。
そのような観点から判断すると、土足禁止のデメリットとは、気持ちの切り替えがしにくいという点がもっともでしょう。また、この“アットホーム”な雰囲気が、入社前から分かっている情報であれば構わないのですが、既存の従業員にとっていきなり土足禁止ルールが施行されたとなると、急に社風が変わったことによる戸惑いも生じかねません。
この場合、経営者のワンマン・自己満足・強要などといった、ネガティブな見方をされてしまうこともあり得るため、とりわけ新たに導入する際は、社員の意見をあおぐなど、慎重になる必要がありそうです。
それでもなお、特にクリエイター系のスタッフからすると非常にポジティブな印象をいだく傾向にあるようですから、業種や部署の雰囲気に合わせて、まずは試験的に採用してみることも悪くはないのかもしれません。
3.土足禁止のオフィスならではの講じるべき対策とは?
出典:https://www.businessinsider.com/
一通りメリット・デメリットをあげてみましたが、ただ『靴を履かない』というだけで、意外にもダイレクトに従業員のモチベーションを左右するということがおわかりいただけたかと思います。それではこの土足禁止オフィスならではの、工夫すべき点や対策などは、いったいどのようなものがあるでしょう?
土足禁止オフィスといっても、素足で過ごすというよりは、どちらかと言うとスリッパに履き替えて就業するのが基本なスタイルです。そこでまず何が必要となるでしょうか?
まず1つめは、通勤時に靴を履いてくるのですから、スリッパに履き替えるにあたって当然下駄箱がなくてはなりません。脱いだ靴をエントランスに散乱させるわけにはいきませんから、まず第一に用意すべきものとなります。各個人で毎日所定の位置を使うのか、空いているところを使うのかなどといったルールも決めておきましょう。
そしてスリッパについても、マイスリッパがあればいいというだけではありません。お手洗いのための履き替え用もあったほうが衛生面良いですし、来客用にも揃えておかなければなりません。
もしくは、オフィスのすべてを土足禁止にするのか、一部の部屋だけにするのか、分割式にするという方法もあります。例えば来訪客に対しては、手間をかけさせないために土足のままで上がってもらうか、エントランスからお客様を通す可能性のある場所までは靴のままでも通れるようにするか、このあたりも講じておかねばなりません。
それに伴い、従業員側も接客中は靴を履くのか否かも、『自社のアプローチ手段』として重要なポイントになってきます。
4.土足禁止+デザインされたオフィスを創るメリットとは?
土足禁止にともなって、まずオフィス内に“下駄箱”という、それなりに場所を取るアイテムが必要になるわけですが、間取りによってはこれが一番の難所と言っても過言ではないでしょう。
とりわけ新たに始めるオフィスにとって、エントランスに全従業員分をまかなう下駄箱を置くとなれば頭を抱えざるを得ません。規模次第では入り口まわりを1から見直さなければならないことも…。
しかし、見方を変えれば、オフィスエントランスをデザイニングするチャンスでもあるのです。“アットホーム感”になぞらえて、出社なのに帰宅したような気分になれる内装にしてみるのも面白いでしょう。とりわけクリエイター業には土足禁止オフィスのウケも良いようですから、デザインコンペなどを催して新たなコミュニケーションを図る…なんていうきっかけにするのもアリかもしれません。
また、土足とスリッパの線引きをどこでするか、それによってオフィスのデザインも異なります。先に述べたように、来客に対してはどのような策を講じるかによって、土足・スリッパエリアが生じる場合は、エントランスから各部署への動線にも気を配らねばなりません。
このように挙げてみても、土足のオフィスとはかなり勝手が異なり、やや難儀にも思われがちかもしれませんが。しかし長い目で見れば、従業員の環境改革は業績にも良い影響をもたらしますから、実にメリットだらけのプロジェクトとなるはずです!
5.土足禁止のオフィスをデザインするとき、オフィスデザインのプロに任せるべきか?
出典:https://www.officelovin.com/
「新たに事業所を構えることになったけど、どんな内装がふさわしいの?」
「土足禁止のオフィスにしたいけど、今のオフィスをリフォームするには?」
いざ着手しようと思っても、やらなければならないことが多すぎて、困ってしまう場面もあるでしょう。
家のようなコンセプトが人気の土足禁止オフィスですが、あくまで雰囲気が“家”のようでありつつも、職場である以上、まるっきり住宅のデザインを参考にするだけではビジネスの場としては成り立ちません。
比較的まだ採用例の少ない『土足禁止オフィス』。
インターネットで調べただけでは、それを自社の間取りにそっくり採用できるとも限らないのが現状です。そんなとき、ぜひとも頼りにしていただきたいのがオフィスデザインのプロフェッショナルという存在。
もとより空間をデザインするのが得意分野ですから、経験豊富なスタッフであれば住宅のインテリアにも精通していますから、絶妙なバランスでアットホームな職場づくりを提案することが可能です。
スリッパで過ごしやすい床材のチョイス、リラックスして働きやすい照明の提案など、どんなことでもご相談ください。依頼してよかったと思っていただけるような、そんなオフィスづくりのお手伝いをさせていただければ幸いです。