with コロナ時代にマッチした社員数あたりのオフィスの広さとは?

現在、新型コロナウイルス感染予防対策のガイドラインは、政府による「基本的対処方針」がメインとなっています。

3 MAR 2021

目次

1.新型コロナウイルス感染予防対策ガイドラインとは?


出典:https://blog.gebesa.com/

現在、新型コロナウイルス感染予防対策のガイドラインは、政府による「基本的対処方針」がメインとなっています。

・新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針(新型コロナウイルス感染症対策本部より)
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000633503.pdf

しかし、この基本的対処方針はあくまで国全体・医療体制、また国民の新しい生活様式についてがメインであり、オフィスワーカーにとっては「働く上でどう対処すれば?」という疑問が残る点も。

そこで日本経済団体連合会(通称:経団連)より、「オフィスにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン」が作成されました。

・オフィスにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン(一般社団法人 日本経済団体連合会)
https://www.keidanren.or.jp/policy/2020/040_guideline1.pdf

日本経済団体連合会と聞くと、主に加盟しているのは東証第一部上場企業など、大手企業がメインではありますが、このガイドラインは加盟していない企業にとっても非常に有効な感染対策が記載されています。

作成されたのは昨年(2020年)の5月ですが、企業・従業員側で施せるウイルス対策はこの1年間でもさほど変化はありません。これ以上となるとワクチン普及や特効薬の開発など、我々の領域を超えた医療面での開発を待つしかない現状。

今はまだ、オフィスにおける基本的な感染予防対策は、この経団連ガイドラインを参考にするのがよいでしょう。

2.with コロナ時代のオフィス1人あたりの適正な面積は?

経団連が作成したガイドラインでは、通勤から勤務中はもちろん、休憩スペースやトイレでの注意点など、安全な動線を作るうえでも役立ちます。むろん、テレワークをもっと普及できればそれが一番理想的なのかもしれません。

しかし経済も回していかなければならない状況で、すべての働く人々が出勤せずに仕事をこなすことは困難です。ソーシャルディスタンスを意識しつつ、with コロナを乗り切っていく生活はまだまだ続くでしょう。

では、いったいwith コロナにおけるオフィス1人あたりの適正な面積はどれくらいなのでしょうか?

労働安全衛生法では、
「事業者は、労働者を常時就業させる室(以下「室」という。)の気積を、設備の占める容積及び床面から4メートルを超える高さにある空間を除き、労働者1人について、10立方メートル以上としなければならない」
と定めています。

ちょっとイメージしにくいかもしれませんが、例えば天井までの高さが2.5mであれば、従業員1人当たりが確保すべき面積は4㎡(平方メートル)という計算です。

ただし、これはあくまで昭和の時代に制定された最低限の空間確保。

一方で、有名オフィス家具メーカーが推奨している面積は、一般的には約8㎡(平方メートル)。労働安全衛生法よりも少し広くはなりますね。

しかしソーシャルディスタンスを保たねばならないwith コロナ時代では、もっと臨機応変に対応する必要がありそうです。まず理想としては、隣の席と最低でも1m、できれば2mの感覚をあけること。

この条件を既存のオフィスに当てはめられればよいものの、広さと出社人数、間取りの形によっては難しい場合もあります。また、広いオフィスはメリットも多い反面、ランニングコストがかかるというデメリットも生じます。

まずは隣との間隔は1m少々を基準とし、必要に応じてアクリル板を用いたり、デスクレイアウトを見直してみるだけでも感染予防対策への第一歩を踏み出せます。

3.フリーアドレスは禁止すべき?それとも?


出典:https://workspacedesign.org/

感染予防対策に慎重なオフィスでは、動線に制限を設けているパターンも。例えば1部屋にドアが2か所あるならば、入口と出口で使い分けるなども代表的な手法です。

では、人が自由に歩き回ることになる「フリーアドレス制」は、with コロナ時代にはふさわしくないのでしょうか…?

利点が多い人気のオフィス設計なだけあって、これを禁止すべきとなると、困ってしまう企業もあるはず。実際に、with コロナ時代においては「フリーアドレス」は感染リスクが高まるため廃止すべきという声も。

実は、これに関してはオフィスを見ずして一概に「非推奨」とは断言できません。なぜならばひとことに「フリーアドレス」と表現しても、そのレイアウトや出入りの頻度は、オフィスによってさまざまだからです。

例えば上の写真のような広々とした空間におけるフリーアドレスならば、人と人がすれ違う際もそれなりの距離を確保することが可能です。窓を開けたり、換気設備を設置するなどしていれば、普段どおりに使用していてもさほどリスクはないでしょう。

では小規模オフィスの場合は…?
恐らく、そのレイアウトは都心部におけるカフェのような雰囲気で、通路を広く確保することは難しいかもしれません。換気を怠らないのは大前提にせよ、個人間で気を付けることができるのは、せいぜい他の従業員とのソーシャルディスタンスを保つように席を選ぶことくらい。

この場合、フリーアドレスであってもアクリル板などによる飛沫拡散防止は取り入れたほうが安全です。

使用スペースを離席する際、次の人のためにアルコール消毒をするのは、広さに関わらず取り入れるべきですね。この手間を惜しむならば、フリーアドレスと言えど座席移動は最低限にとどめなければならないでしょう。

もしフリーアドレスオフィスに不安があるならば、ぜひ導入してもらいたいのが「ホテリングシステム」。完全フリーではなくなるものの、前もって使用したい座席を予約しておく手法です。

ホテリングソフトで予約管理をするのがもっとも簡単ですが、すぐに導入が難しいようであれば、アナログ方式でも構いません。「誰」が「どのスペース」を使用するのかさえ把握できれば、事前にソーシャルディスタンスを確保させることができますし、万が一社内から感染者が出た際も、誰が濃厚接触者に該当するか判断しやすくなります。

このように、間取りや工夫次第ではフリーアドレスを諦めずとも、安心して過ごせる可能性もあるのです。ただしあくまでこれは「可能性」。貴社の現在のオフィスレイアウト次第では、危険と隣り合わせになっているケースもあることをお忘れなく。

心配であれば、一度オフィスデザインのプロフェッショナルに相談してみることをオススメします。

4.with コロナ時代に求められるオフィスデザインとは?


出典:https://cumberlandbusiness.com/

すべてをリモート化することもままならず、出社しなければならない従業員にとって、何よりも切望するのが労働環境の「安全性」。

まず前提として、なるべくオフィス内でも3密を防ぐことが重要です。
じゅうぶんな換気ができることはもちろん、デスク配置も見直していかなければなりません。
代表的な例としては、

スクール型レイアウト

教室の机のように全員が一方を向くようにデスクを配置します。一部屋における従業員数が多い場合、この方法が最も対面リスクを避けるのに適していると言えるでしょう。

背面式レイアウト

すべての座席を壁に向けて設置。これでにより対面を避けることが可能となり、飛沫感染を防ぎやすくなります。

対角線レイアウト

島型から対角線状へ変更し、そこからさらにデスク数を減らしていくイメージです。正面からは人がいなくなりますが、斜め前には誰かがいる状態なので、コミュニケーションの取りやすさは保たれます。

飛沫の飛距離は、普段の自然な呼吸では0.5m、会話では1mほどと言われています。
現在はマスク装着前提なので、この数値よりは短くなりますが、飲み物を飲む際など、一時的に外すシーンも想定すれば、やはり「対面」を防ぐのが一番です。

また、オフィスにおける換気のしさすさにも着目しましょう。

・2方向の窓を開け、空気を出入りさせる間取りになっているか?
・換気設備を設置できるか?また、正しく設備を使えているか?

花粉・黄砂などの影響で、窓を開けるのをためらう季節もあるでしょう。ベストな対策は、広さに応じたハイスペックな空気清浄機の導入です。

5.より綿密にオフィスデザインをするためにプロの力を借りよう


出典:http://conceptconsilio.com/

「いきなり面積を指摘されても、これ以上出社人数を減らせるの…?」
「結局私たちのオフィスのフリーアドレスは大丈夫…?」
「今まで島型だったのに、いきなりデスク配置を変えるなんでとうすれば…?」

言葉で「これこそwith コロナにマッチしたオフィスです」と言われても、元々の間取りに対するキャパシティがありますし、困惑するのは当然。
でも安全に働ける環境を最優先するとなると、オフィスデザインも綿密に考案せねばなりません。

もしも今のオフィスに不安材料があるならば、ぜひ一度オフィスデザインのプロに原状を確認してもらいましょう。「安全なオフィス」といっても、現時点どんなオフィスになっているかで「正解」も変わるもの。

今の物件のままでもっとも感染対策に有効なデザインを提案することもできますし、費用や面積でお困りならば、移転を含めたフローまで作成することも可能です。

さまざまな経験を組み合わせ、あなたのオフィスにベストマッチするデザインをご提供しますので、まずはお気軽にご相談くださいね。

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