オフィスデザインの目的は、会社運営の効率化や、企業のイメージづくり、コスト削減など、様々ですが一番重要視しなくてはいけないことはなんでしょうか?それは「人」です。オフィスデザインの最終的な目的は人にあるわけです。投資効果を追求したオフィスづくりはすでに限界にきていることを気づいていても大義名分だけでコストダウンに固執しているだけかもしれません。実際にはオフィスを使い、利用するのはそこにいる人であることを再度認識して人にフォーカスをあてたオフィスづくりをすることが最も大切なことかもしれません
オフィスづくりに本当に必要なものとは
オフィスづくりに対する要求は非常に複雑になってきており、多様なジャンルの経験とノウハウが求められています。しかしオフィスづくりに対しては、常に良いものを必要としているのかは疑問に思うところです。建物やビル、設備、オフィス家具などのハード的なものだけでなく、管理面などのソフト面においても全て取り揃えるのではなく必要なものを必要な時に、必要な分だけ使える仕組がすでにできあがってきており、そのオフィスには何が必要なのか、それを知ることが大切なのです。必要なものを全て揃えるのではなく、今あるもので使い方を工夫したりすることを考えていかなければなりません。企業はオフィスデザインを決めて完成させた後も、外的な要因や社内の戦略的な要因によって変えていく必要がでてきます。オフィスは多様な変化に柔軟に対応できるように空間だけでなく、社内のルールや管理などを総合的に計画していく必要があります。
プロジェクトの進め方
プロジェクトを設定した場合、その進め方には計画的に進めなければなりません。まず自社の特徴や現状の分析を行い、的確に判断することが始めてプロジェクトチーム内で目標を共有し、その目標設定を基に、何がどれくらい必要なのかをメンバー全員で確認し合い、プロジェクトを進めていく必要があります。またオフィス内のスペースの設置やコミュニケーション、ファイリングの計画を決めていきその計画ができて初めてインテリア、設備などの仕様を決めていきます。インテリアや設備を重視して、コミュニケーション計画やスペース計画などを後回しにすることは失敗のもとになってしまいます。次に施工の段取りとなってきますが、オフィス完成後も運用を考えていかなければなりません。プロジェクトは竣工して終わりではないのです。ことことをプロジェクトメンバー全員が理解するこよってスムーズに運んでいけるのです。
デザインの役割とは
デザインの目的とはなんでしょうか。その目的はデザインによって人々の心や生活を豊かにすうこよであり、また誰が使っても使いやすく、誰が使っても安全、安心であるものでなくてはいけません。デザインはアートや芸術ではなく流行にのったようなものではないのです。ただ最近のオフィスデザインと呼ばれるものはオフィスデザインの本来の目的から離れて提供側の営利目的や新しいものへの好奇心から自己満足して終わってしまうのがほとんどであり、オフィスデザインの本来の役割を果たせていないのが現状かもしれません。オフィスを利用する一人一人が工夫して使いやすくしていくことがオフィス本体の姿でありこれからのオフィスデザインには社員自身が変更しやすくかつ工夫しやすいというフレキシブルさが必要になってきます。
最後に
現代ではパソコンやスマートフォンなどあるゆるハードがありますが、その使い方は人それぞれであり、オフィス環境がこういったハードと同じようにフレキシビルになった時、次の世代のオフィスづくりが見えてくるのかもしれません。