オフィスデザインの際、新型コロナウイルス感染対策で押さえておきたいツボ

「ウィズコロナ時代」とも呼べる今、世の中の自粛モードは徐々に軽減されつつあります。

19 SEP 2020

目次

1.オフィスデザインの際、新型コロナウイルス対策を講じなければならない理由


出典:https://www.bluespotfurniture.com/

春ごろまではリモート化していた企業でも、再び出社して働くスタイルに戻しているところは少なくありません。もちろん現在でも順調にリモートワークを確立できている職種もありますが、やはり長年“出社”が当たり前だった背景を考えれば、オフィスで仕事をするのが一番スムーズだと感じざるを得ない面もあるでしょう。

経済を回していかなければならない我々にとって、オフィスにおける新型コロナウイルス感染対策は素通りできない問題です。感染そのものを避けたいのはもちろんですが、悲しいかな、職場で「コロナ感染者第一号」となってしまった人が、誹謗中傷を受けてしまうという話も耳にします。

健康面での心配よりも、その後の立場を気にしなければならないなんて、働く世代にとってはただただ気重。個人の生活様式も大切ですが、やはりオフィスデザインの見直しによって、従業員に安心をもたらすのも企業努力の1つです。

2.新型コロナウイルスによって、オフィスはどう変化したのか?


出典:https://frameweb.com/

従来のオフィスと言えば、部署やチームごとにデスクを繋げた「島」をいくつも作るのが主流でした。こうすることで、円滑なコミュニケーションを図っていたのです。
無論、新型コロナの影響さえなければ今でも支持されていたスタイルでしょう。しかしながら、飛沫による感染が主とされるコロナに対して、対面・至近距離での会話はリスキーです。

ある調査によると、飛沫の飛距離は
・呼吸    0.5メートル
・普通の会話 1メートル
・せき    2~3メートル
・くしゃみ  5~7メートル
との報告が上がっています。

そこでマスク着用がスタンダード化されたのは言うまでもありませんが、さらにアクリル板や透明ビニールカーテンなどで従業員間を仕切ることが、いっきに普及したのです。
そこからさらに「島」化をやめ、すべてのデスクを一方向に並べて対面を避けるなど、可能な限りで飛沫感染を防ぐようになりました。これが主なオフィス内におけるソーシャルディスタンスと言えるでしょう。

3.オフィスデザインをする際、気をつけなければならないことは?


出典:https://intoconcept.com/

マスクの着用・じゅうぶんな換気・せきエチケットetc…動作で気を付けることはもちろんですが、ハード面においては、やはり「島型」のデスク配置は見直しましょう。

DIYで設置したビニールカーテンやアクリル板も、応急処置としては有効なものの、ときにはオフィスの見栄えを損なってしまうこともしばしばです。間取りに応じて、過度に圧迫感のない透明度のものや材質を選び、できる限りインテリアの雰囲気を壊さないようにしたいもの。

ついたて付きのユニットデスクであれば、そのまま並べても統一感が得られますが、後付けの仕切り板であれば、今後の必要性に応じて移動や撤去がしやすい設置方法が良いでしょう。

小規模なオフィスの場合、空間も什器もフレキシブルなタイプを取り入れて工夫します。具体的には、その場その場で簡単に移動できるテーブルやパーテーションを用いて、小規模であってもその日の出社人数に合わせて配置換えをするのです。

そうすれば限られたスペースでも、個人作業やミーティングなど、用途に合わせて適切なソーシャルディスタンスをコントロールできるでしょう。「新しい生活様式」がいつ終わるのか、それとも延々と続くのか、そう見通しが立つことはないかもしれません。

となれば、オフィスデザイン側が今後どのような事態になっても、柔軟に対応できるように構えておくことが大切です。

4.新型コロナウイルス感染対策に有効なインテリア事例集


出典:https://wamu.org/

大規模なオフィスの場合、急に島型を解消するのは困難かもしれません。その際はこのような形で一定の距離を保てば、キレイにデスクを並べた状態でも人と人との距離を作ることが可能です。お互いが両手を広げて届かないくらいであれば、ちょっとした会話における飛沫もさほど問題にならずに済みます。


出典:https://www.steelcase.com/

広々としたスペースがあり、大きな採光窓があることにより、仕切り板による圧迫感が薄れることも。取り外しが可能なタイプであれば、場面に応じて別の場所でも活用できます。


出典:https://www.zgf.com/
ユニットデスクで必然的にスペースが確保できていると、「いかにも」なコロナ対策らしくなく統一感が演出できます。加えて背中合わせに座るように配置してあり、作業中の視線対策にも一躍買っています。


出典:https://www.wework.com/
意識的にソーシャルディスタンスを生み出すならば、フリーアドレススタイルもおすすめ。マイデスクに縛られず、個々で密を避けることが可能です。


出典:https://www.admiddleeast.com/
フリーアドレスに近い形でマイデスクを使用するならば、拡散型のレイアウトを取り入れてみてはいかがでしょうか。この事例では壁に向けてデスクを配置することで、他社に飛沫が飛ばないようになっています。ほかにも美しくレイアウトされたオブジェクトが、移動時の動線を区切る役割も果たしています。

5.新型コロナウイルス感染対策において「あると親切な」アイテムは?


出典:https://www.aliexpress.com/

什器の配列による工夫も大切ですが、感染対策に貢献してくれるアイテムにも目を向けてみましょう。日頃から手指の消毒には心掛けているでしょうが、無意識のうちについマスクの外側など、不衛生な部分に触れてしまうこともあるはずです。

それに共有機器やドアノブなど、不特定多数の人がさわるモノを消毒するのはなかなかの手間。換気も兼ねてドアストッパーを使用したり、建造物との兼ね合いで可能であれば扉を自動ドアに替えるのも手段の1つ。

共有スペースにあるごみ箱は、フタが足ペダル式になっているものや、センサーで開閉するタイプだと安心です。また、あくまで実験段階での話なようですが、シャープのプラズマクラスター技術がコロナウイルスの不活化を実証したとのニュースは記憶に新しいですね。

今後一般生活環境下においても、この技術が有効だと確認されれば、空気清浄機の見直しもおおいに検討の余地があるでしょう。クロスや床材の各メーカーも、浮遊ウイルス不活化のための新素材を次々とリリースしています。

6.重要なことだけに、外部のオフィスデザインのプロに委ねるべきか?


出典:https://paramountinteriors.com/

目下、新型コロナウイルスへの対策論として講じるべきオフィスデザイン。ですが今後、幸いにもコロナ禍から解放されるときがやってきても決して無駄となるものではありません。

世界的に見ても、コロナ対策をしたことにより、今年のインフルエンザ患者数は例年と比べて大幅に少なかったようです。これは明らかに、ソーシャルディスタンスを取り入れたことによる賜物でしょう。

であれば、今コロナ対策として見直そうとしているオフィスデザインは、今後も私たちの健康を守ってくれるに違いありません。突貫工事のように取り付けたアクリル板やビニールカーテン、インテリアとして長く付き合っていくならば、なるべく外観を損なわない形でデザインに溶け込ませるのが得策です。

また、「脱島型」も、従来のデスクをそのまま配置替えするだけで美しくまとまるとは限りません。やはり新しい生活様式には、それ相応のデザインが必然となってきます。

流行り病にも順応しつつ、従来の意味合いでのオフィスデザインにも重きを置くなら、やはり一度はプロに委ね、インテリアそのものも未来を見据えた形に変えてみてはいかがでしょうか?

オフィスデザイン・オフィス家具のご相談は  問い合わせはこちら