社員の平均年齢が20歳代のオフィスに求められるデザインとは?

目次

1.おしゃれよりも働きやすさ重視!?

出典:https://retaildesignblog.net/

「働きやすさ」と聞くと、みなさんはどのような環境を想像するでしょうか?整理整頓がされたオフィス、作業に集中しやすいオフィス、動線が整えられたオフィスetc…
なんとなく、作業効率に直結する要素ばかりを思い浮かべてしまいがち。

ですが、20歳代をはじめとする若者たちにとって、「働きやすさ」=作業効率だけではありません。ベテラン世代に比べ仕事とプライベートのON・OFFがハッキリしている彼らは、よりQOLの向上を重視する傾向に。
仕事のために人生をささげるのではなく、人生を謳歌するために仕事を頑張る、といったスタンス。

オジサマたちはつい「オレたちの若いころは…」と比較してしまうものですが、20歳代の若者たちだって気合いが足りないわけではないのです。型にはめられた量産型になるよりも、のびのびとした環境でたくさんのことにチャレンジさせてもらえれば、次々と新しいアイディアを生み出せる世代。

と同時に、情報収集力にたけ、周囲の変化を瞬時に察知できる彼らにとって、上辺だけの甘い誘惑は通用しません。少しばかりオフィスをおしゃれに改装してみても、企業の中身としてのソフト面が旧体制のままであれば、それは「働きやすい」とはいえません。

ひとつのことだけにとらわれず、広い視野をもって仕事に取り組める環境こそが、今の20歳代が求めているオフィスなのです。

2.リモートワークと併用が大前提


出典:https://business.clickdo.co.uk/

Z世代とも呼ばれる、西暦2000年前後に生まれた若手社員たち。
生まれたときからICT(Information and Communication Technology=情報通信科学の意)とともにあり、オンライン上で物事を完結させることにも慣れている彼らにとって、「仕事」は必ずしもオフィスでなければできないものではありません。

働き方改革により、各々の時間の使い方も見直されている現在、業務内容に応じて働く時間と場所を自由に選べるABW(Activity Based Working)がトレンドに。企業の顔としてオフィスがこれからも必要であることに変わりはありません。しかし、出社せずとも進められる案件ならば、通勤や待機時間などが発生せず、結果としてQOLの向上につながります。

こうしたフレキシブルな働き方に順応できるのは若手ならでは。あえてオフィスではない場所で仕事をすることにより、今までにはない新たな発想が生まれることもあるのです。

3.フリースペースが歓迎される?


出典:https://londonrelocation.com/

従業員にとって、オフィス=職場です。そして同時に、1日の大半を過ごす場所でもあります。つねにベストパフォーマンスを発揮するためには、忙しくても社内で気分転換を図れることが大切。
その役目を果たすのが、休憩・仮眠室や多目的エリアをはじめとする「フリースペース」なる存在です。

こうした空間は、社内でも全部署共有になることがほとんどのため、普段執務スペースでは顔を合わせることがない社員との交流も芽生えるもの。

すると情報の交換もさかんになり、他の部署のいいところを吸収するきっかけにも繋がります。また、休憩中であれば業務に関係のない話題でコミュニケーションを取ることもできるため、今後異動や昇進を迎えた際にも、人間関係を把握しやすくなるでしょう。

とくに入社したての時期は、交友関係は同期・部署内の人間に限定されがち。20歳代の若手たちは、こうしたフリースペースを人脈を広げるツールとしても活用したいのです。

4.やはり、おしゃれにもこだわりたい


出典:https://www.nytimes.com/

初めの項では、おしゃれよりも働きやすさの大切さについて触れました。

無論、上辺だけのおしゃれだけでは、若者はすぐに真意を見出してしまいますが、本当の意味で「働きやすさ」をもたらしてくれるならば、むしろおしゃれは大歓迎。自身が勤めるオフィスがおしゃれだと、それだけで誇らしくなりますし、日々キレイなオフィスで仕事ができれば、モチベーションだって上がります。

よく「家のキレイさは家主の心の状態を表す」といいますが、オフィスで働く人も同じことが当てはまるはず。おしゃれなオフィスを構える企業で働けるプライドは、そのまま帰属意識にも相通じます。やる気が上がれば作業効率も向上し、また、美しくデザインされた環境に身を置くことでクリエイティブな思考も高まるのです。

ちなみに、20歳代の若手社員に「おしゃれ」であると支持されているのは…
・カフェ風
・ナチュラルテイスト
・解放感のあるデザイン
・アットホーム

いずれも天然素材や観葉植物をもちいたような、自然みあふれるテイストという点が共通しているのは、デジタル社会で育ってきた反動かもしれません。子供のころから習慣的に情報収集をせざるを得なかったZ世代は、こうした心温まるデザインをおしゃれと感じる傾向にあるようです。

5.大切なのはコミュニケーション


出典:https://www.hrtechnologist.com/

オフィスデザインという分野が定着しつつある昨今、大企業から個人事務所まで、おしゃれなオフィスを構える企業が増えてきました。しかしそんな中でも、見落とされがちなのがコミュニケーションを取るスペースです。
ネット社会に精通した20歳代の若者ですが、実はリアルでのコニュミケーションへも非常に関心が高いのです。

そしてそれは同世代間だけでなく、自分たちと異なる世代、すなわち縦の関係も重視する傾向に。けれどじゅうぶんなコミュニケーションスペースが存在しないことにより、執務室以外でほとんど社内の人々と触れ合う機会がないと感じている層が多数。

仕事中は業務に関係のある事柄しか話しませんが、もし充実したフリースペースが存在すれば、仕事だけでは得られない人間関係を芽生えさせることも可能です。ベテラン従業員のように、長く在籍していればそれなりに人となりを把握することはできますが、立場上若い世代では、なかなか執務室だけで深いコミュニケーションをとることは難しいもの。

仕事とプライベートのON・OFFがハッキリしていたり、のびのびと働きたいなどの傾向から、つい価値観の違う世代だと誤解されてしまいがちではありますが、実は縦の関係も尊重し、さまざまな世代の先輩たちの価値観を理解しようと、日々努力を重ねているのです。

6.オフィスデザインのプロに任せるべきか?


出典:https://www.workdesign.com/

いつの時代も、異なる世代間での誤解はつきものです。

誰もが通る道ですが、社会情勢や生活の利便性の向上など、バックグラウンドが異なれば、価値観だって異なるのは不思議ではないでしょう。デザイン変更を検討する際も、決して若い世代に「媚びろ」ということではありません。

今より少しでも居心地をよい空間を作ることで、各々のパフォーマンスを底上げしていこうというのが、今回のケースにおけるオフィスデザインのポイントです。むろん、こうした改良は若者たちのためだけでなく、上の世代の従業員にとっても有益であることはまちがいないはず。

今までオフィスにプラスαを求めてこなかった世代の人々も、結果的に作業効率が上がり、なおかつキレイで風通しのよい職場になれば、誰だって気持ちよく働けるようになるでしょう。

でも、理屈がわかったところで、何から手をつければいいのか…?
「カフェ風」「アットホーム」といっても、一時的な流行でしかないのでは…?
予算も無視できない上層部にとって、必ずこれらの悩みが付きまといます。
自宅のインテリアくらいの規模ならば、ブームや飽きに応じて模様替えをすればいいだけですが、オフィス規模となるとそう頻繁に仕様変更はできません。オフィスデザインのプロはそういった点も考慮して、トレンドを取り入れつつも長く愛せるデザインを提案するようにしています。

現状次第では、小変更を加えるだけでじゅうぶんなフリースペースが作れる場合もありますので、相談や見積もりから始めてみてはいかがでしょうか?

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