出典:http://www.cdukltd.co.uk/gallery_images.php?idScene=146&idGallery=5&p=
清潔さと快適さを両立し、それを保つこと。まずはそこからです。豪華な設備やフレグランスなどに大金を投じる必要はないのです。
オフィスにおけるトイレと洗面所とはどのような役割を持ち、どのような無言のメッセージを発信しているのでしょうか?また、オフィスにおけるトイレと洗面所の実態など、データを元にまとめてみました。
目次
7.役職に関係なく、全社員が日替わりでトイレや洗面台を掃除をする気概を持つ
1.社内全員が使うもの。それはトイレと洗面所
出典:http://sparklecleaningnorwich.co.uk/officescommercial-buildings-clean/
オフィスにはさまざまな道具や用品が置かれています。役職や職種によって使うものはさまざまでしょう。しかし、立場を問わずいかなるスタッフが必ず使うもの。それは「トイレと洗面所」です。1日の大半を過ごす場所ですから、最低でも1日1回は利用するでしょう。ここで過ごす時間は限られていても、気持ちよく使いたいという思いは誰でも同じではないでしょうか?
たとえば、飲食店やコンビニエンスストア、デパートなどのトイレを借りるとき、施設内は清潔感があっても、トイレと洗面所が汚れていたらそれだけで印象が悪くなりませんか?それを自社のオフィスに置き換えてみたら…?自分が汚してしまってもそのままにしていたりしませんか?他の社員に不快な思いをさせてしまっているかもしれませんよ!
2.トイレの居心地は仕事のモチベーションに影響するか?
出典:http://arkinteriors.co.uk/services/office-refurbishment/
2009年にTOTOが調査した『「トイレ空間」の快適性・清掃性は仕事のモチベーションに影響しますか?』というデータによると、影響すると答えた割合が46%、やや影響すると答えた割合が38%。実に84%の人が何らかの影響があると回答しているのです。快適性・清掃性ということですから、きれいであることと、快適であることの両方の要素が加味されています。
つまり、設備自体が老朽化していたり、オフィスのフロアとトイレの距離が近くて音が気になったり、女性特有の配慮がなされていないなどのさりげない気配りが足らなかったり・・・。要素はさまざまです。筆者も経験があるのですが、お腹が痛くなったときにオフィスのフロアとトイレが近すぎた職場だったため、仕方なく近くのコンビニに駆け込んだことが何度もありました。これが週に何度も起こるとなると、それだけで気が重くなるものです。
3.いまや、温水洗浄便座式のトイレは必需品であるという事実
出典:https://priceonomics.com/japanese/
内閣府が2015年3月に発表した主要耐久消費財の普及率調査[http://www.esri.cao.go.jp/jp/stat/shouhi/shouhi.html]によると、日本国内の温水洗浄便座式のトイレの普及率は77.5%という高水準です。現在はさらに普及が進んでいるものと思われます。確かに、自宅はもちろん、屋外のあらゆる施設においても温水洗浄便座式のトイレが珍しくなくなったように思います。ホテルなどではほぼ100%に近い普及率ではないでしょうか?
またTOTOの調査によると、オフィスに温水洗浄便座式のトイレは必要かという問いに対して、67%の人が「必要と思う」と回答しています。細分化すると、オフィスでは約70%、工場では約50%とのことです。もはや、温水洗浄便座式のトイレは生活になくてはならない領域にまで浸透しているのです。2012年7月には、日本機械学会が『TOTO製の初代「ウォシュレットG」を日本の機械技術における「機械遺産」と認定した』ほどです。まさにきれい好きの日本人を象徴するアイテムのひとつといえそうです。
4.男性/女性トイレや洗面所が共有だった場合の気配りとは?
出典:http://www.designrulz.com/design/2015/11/22-creative-and-funny-toilet-signs/
建築年数が古かったり、小規模なオフィスでは、トイレや洗面所が男女共有であることも珍しくありません。そんな環境では、女性は何らかの我慢を強いられていることは間違いないでしょう。TOTOの調査によると、男性が想像している以上に音に対する考え方が想像以上にデリケートです。
いわゆる「音姫」に代表されるような擬音装置が必要と思う割合は実に91%。実質100%とっていいでしょう。女性は1回のトイレに2.3回も水を流すと言われています。それだけで何リッターもの水を使うことになるのです。水道代も馬鹿になりませんし、何より水がもったいないですね。
また洗面台は、女性にとって化粧や身だしなみを整える場所でもあります。男性と同じ洗面台では気持ちが落ち着かないですし、女性ならではの会話が繰り広げられる場所でもあるでしょう。それだけパーソナルスペース的要素が高い場所なのだということを、これを機に男性は気づいた方がよさそうです。
5.社外の人が使うことも想定しておく
出典:http://www.aliexpress.com/w/wholesale-toilet-office.html
意外に多いのがこちらです。打ち合わせ前や後に「トイレ貸してください!」とトイレに駆け込むお客様がしばしば見受けられます。さすがに焦っているお客様に「いやー、汚れてるのでちょっと…」とは言えないですよね。お客様をお招きする機会が多い会議室はきれいにしていても、トイレや洗面台は汚れたまま…。そんなことはありませんか?
トイレや洗面台は社内の人しか使わないと油断していませんか?こういうイレギュラーなことが起こってしまうときに限って散らかっていたり、汚れていたり…。そんな醜態をさらしてしまうのはあまりに恥ずかしいことです。これが外部パートナーであればまだ何とかなりますが、クライアントだったりした場合、それこそ企業のイメージが変わってしまいかねません。油断大敵!要注意です!
6.トイレと洗面所の汚れは、オフィスや企業の汚れと同義だ!
出典:http://www.cdukltd.co.uk/gallery_images.php?idScene=146&idGallery=5&p=
オフィスのエントランスが一見するときれいでも、よく見てみると埃があったり、ゴミが落ちていたり…。清掃しているのであればまだ良い方で、ゴミ屋敷ならぬゴミオフィスとかしている場合、ほぼ間違いなくトイレと洗面所も汚れています。恐ろしいことに、汚れていることが当たり前になりすぎていて、掃除することを忘れてしまっていることもあります。もちろんこっそりタバコを吸うなんて以ての外です。
慢性的に忙しい、オフィスが不夜城と化している…。そんな場合は、オフィスのプロや清掃のスペシャリストにお願いして、一週間に1度でもいいので、定期的にオフィスのトイレや洗面台をきれいにしてもらいましょう。あまり汚れが蓄積すると、今度は年末の大掃除くらいではきれいにならないのです。ネズミやG(察してください)の出現率も大幅に低下するはずですし、外部のプロに依頼するのも解決方法のひとつです。
7.役職に関係なく、全社員が日替わりでトイレや洗面台を掃除をする気概を持つ
出典:http://www.yellowpages.com.au/sa/seaview-downs/southern-cross-cleaning-sa-12888101-listing.html
自宅の清掃を外部のプロフェッショナルが行うというケースも少ないでしょう。できれば社員一丸となって、役職に関係なく、全社員が日替わりでトイレや洗面台を掃除をすることを提案したいと思います。もちろん、上層部も然りです。役職が上だからトイレや洗面台をきれいにしなくていいということはないと考えます。
オーナー社長が、いまだに自社のトイレをきれいにしているという話しは枚挙に暇がありません。それはなぜか?そういった身近なことを、会社の規模が大きくなっても、自身の地位が上になったとしても、初心忘れずべからずの精神で欠かさずトイレや洗面台の清掃を欠かさないのです。こういったオーナー社長であれば、社員のことも自社の製品や強みなども非常に大切にされるはずです。