出典:http://qaltd.co/unique-office-designs/s/
人間は情報のおよそ8割を視覚から取り込むという説もあります。居心地の良かったり、クールな印象を与えたり、はたまた重厚感を演出するオフィスを演出したり・・・。オフィスの配色は、その効果を演出する上で非常に重要な役割を担っています。果たして、オフィスデザインは配色次第で変わるのでしょうか?
配色によってオフィスの印象は変わるのか?
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答えはもちろん「Yes!」です。オフィスが白一色だったらどうでしょうか?あまりに事務的で、病院のような雰囲気になるかもしれません。また、過激な赤一色だったとしたら・・・?おそらく、落ち着いて仕事ができないですよね。それほど配色によってオフィスの印象は変わるのです。配色次第でオフィスの印象は変わるけれど、そのさじ加減、バランスが大切が大切だということが大前提だといえそうです。
暖色系を選ぶとどうなるのか?
暖色系といえば赤やオレンジ、黄色など、文字通り明るい系統の色合いを意味します。何となくうきうきしますよね。人の気持ちを高揚させる力があるのも暖色系ならではの強みです。しかし前述のように、オフィス全体の配色が暖色系では、はじめのうちは新鮮味があるかもしれません。例えば、壁紙など、青味の強い白地の壁紙を基本に差し色に暖色系を取り入れてみましょう。清潔感を感じさせる白と暖色系の差し色が、メリハリと活気のあるオフィスを演出してくれるはずです。
寒色系を選ぶとどうなるのか?
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では反対に、寒色系を選ぶとどうなるのでしょうか?青やグレー、黒系統など。一見すると寒色系は冷たい印象を与えるかもしれませんが、人を落ち着かせたり、文字通り冷静にさせる効用があります。一例として、弁護士事務所など、常に冷静かつ的確な判断が求められるようなオフィスでは必要とされる配色です。その反面、歯科医など、小さいお子さんが治療への不安な気持ちを和らげるような配慮が求められる場面では暖色系は効果的です。
特にオフィスエントランスはコーポレートカラーを意識してみる
大小を問わず、多くの企業が何らかのコーポレートカラーを採用しているはずです。オフィスエントランスに限り、この色合いを大胆に取り込むことは、訪れた人に与えるインパクトが大きいと言えます。例えば、オレンジがコーポレートカラーだとした場合、オフィスの壁紙全体がオレンジでは刺激的過ぎますが、それほど長居するわけでないエントランスであれば、こんな遊びゴコロがあってもよいのではないでしょうか?
会議室を思い切り攻めた配色にしてみる
会議室といえば、社内外のプレゼンテーションが行われる場所でもあります。また、役員会議や、日々の打ち合わせなど、多くの人が集う場所でもあります。前述のオフィスエントランス同様、会議室を思い切り攻めた配色にしてみるのもありです。テンションを上げていきたいとしたら暖色系を、冷静さを求めるのであれば寒色系のトーンや配色でまとめてみるのも有効です。ただ、あくまでも目が疲れない程度に・・・。このあたりのバランスは、オフィスデザインのプロに相談することをオススメいたします。
オフィスチェアなどの什器類の配色も気に掛けてみる
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差し色という点において、オフィスチェアなどの什器類を使うのは有効な手段です。その一例として、オカムラのオフィスチェアはデザインも豊富ですし、鮮やかな色合いを持つものも多数存在します。オフィス内の壁紙やデスク類などの什器類は白系統で統一し、社内や会議室などのチェアの色合いを統一してみる。仮にそれぞれのデザインが異っていても、色合いがそろっているだけで統一感はしっかり演出できるものなのです。控えめに、さりげなくオフィスの配色を凝る場合にも有効な手段です。
配色はもちろん、使う色数を抑えてみる
これはオフィスデザインのプロに任せれば問題ありませんが、あれもこれもと懲りすぎて、一般の方がやってしまいがちなパターンです。企画書も使う色は3色まで!というセオリーがありますよね。これはオフィスデザインも同じ。さまざまな色合いのものを取り込みすぎると、統一感が図れなくなります。基本となる色を1つ選び(主に白系統でしょうか)、残り2色は同系色の中から選ぶと、シンプルかつ統一感のあるオフィスが演出できますよ!
LED照明も色味、配色も気に掛けてみる
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低価格の製品が増え、電気代が抑えられる、長寿命などの観点から、最近はLED照明を採用するオフィスが増えてきました。ここまでまとめるといいことづくめのように思われがちですが、青味の強い照明は、どこがとげとげしさを感じさせることがあります。そこで、お手軽にLED照明の色合いを変える方法があります。それは、暖色系のプラスチック製のカバーで覆うのです。カバーといっても、プラスチックの板を楕円状に丸めて覆うだけ。100円ショップで売られているものを使うのも手ですし、ホームセンターであればよりさまざまな種類のものがあるでしょう。
たった1つの色によって、働く人や外部の人が訪れたときに抱くオフィスへの印象がガラリと変わります。あくまでシンプルさと居心地の良さを追求した配色で、その企業らしさを演出できるのがベストなオフィスといえそうですね。