社内にBGMが流れるオフィスデザインはありなのか?

これまで店舗やホテルで流れているイメージであったBGMが、オフィス空間にも導入が進んでいるようです。

14 SEP 2017
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多くの企業でBGMを導入し始めるきっかけとなったのが、2015年に施行された「ストレスチェック制度」。制度化開始を受けて、労働時間や環境を見直しなどが進められ、その中で、BGMの効能が注目され始めたのです。オフィス空間に流れる音楽は、果たしてどんな効果があるのでしょうか。「仕事中の音楽は集中力を妨げる」と言われていたのは今は昔。オフィス空間のBGM効果を検証します。

なぜBGMが注目されているのか

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ストレスが原因での離職や休職が増えている昨今、働き方改革と同様に進められているのが「ストレスチェック制度」です。ストレスによる離職を防ぎ、働きやすい企業を目指すために、労働条件やオフィス環境の改善が進められています。

ストレスの軽減を促す環境づくりには、デスクのレイアウトやフリースペースの設置など様々な工夫がありますが、中でも気軽に導入できるのが「BGM」です。 オフィスに心地よい音楽を流すことで、リラックスな空間が生まれ、社員同士のコミュニケーションが円滑になるといいます。

また、無音の状態は、オフィスでのキーボードを叩く音や、人のコソコソとした話し声が耳につき、返って集中力を妨げてしまいます。人によってはとても気になってしまい、作業効率が著しく下がってしまう場合があります。さらにその状態が慢性化してしまうと、生産性が上がらず結果が出せないのは自分の能力不足と塞ぎがちになり、うつ病へと進んでしまうことも少なくありません。

そんなストレスの原因となっている「騒音」を、イージーリスニングやゆらぎの旋律の「音楽」で包むことで軽減しようとする試みが、社内BGMです。 音楽が持つ効果で、ストレスに強い職場づくりが進められています。

オフィス空間にBGMを流す効能とは

では、オフィスのBGMでどんな効果が現れるのでしょう。

1.マスキング効果

オフィスでの作業中、あまりに静かすぎてキーボードの音や空調の低い音、会議室から漏れる声、一方的な電話の声など気になることがありませんか?忙しいときほど耳につくもので、この音が原因でうつ病になってしまう人もいるようです。 BGMには、そのような「雑音」や「騒音」を、音楽でマスキングする効果があります。騒音に近い周波数の音楽を流すことで、騒音を気にならなくさせるのです。

2.音楽のセラピー効果

実際に、音楽によるセラピーは、精神疾患症状を改善するための医療現場で取り入れられています。パーキンソン病の治療や、アルツハイマー病の治療などにも使われているようです。音楽には、ストレスや疲労を緩和する他、リラックス、血圧を下げる、心拍数を安定させる、集中力アップ、免疫力の向上の効果があります。オフィスに取り入れることで、緊張を緩和し、コミュニケーションが円滑になったと報告している企業もあるようです。

3.音で感覚や感情をコントロール

音楽は感情や時間感覚を左右させる働きがあります。例えば、ゆったりした音楽はゆったりした時間や空間を演出し、心に余裕が生まれます。反対にアップテンポの音楽は、テンションを上げ行動も早くなります。モチベーションがあがりエネルギーが湧いてくるでしょう。

また、音楽で行動を促すことも可能です。「蛍の光」は、閉店時間に流れることが多い曲なので、オフィスで流すことで帰り支度を始めなくてはならない気分になります。 この効果を利用して、就業時間に決まった音楽を流すことで残業時間の削減に成功した企業もあるようです。

オフィス用BGM導入事例

オフィス用BGMが注目される中、オフィス向け音楽配信に特化したサービス「Sound Design for OFFICE」を開始したのが、USENです。USENでは、オフィスに最適なBGMを「集中力向上」「リラックス」「リフレッシュ」「気づき」の4つの機能別にカテゴライズし、企業の目的に合わせて配信しています。導入企業は多く、様々な効果が現れているようです。

三井ホーム株式会社

三井ホームでは、4種類の音楽でメリハリのついた環境を作っています。朝は「ヒーリング」、その後「リフレッシュとくつろぎ」で集中力を促します。昼休みはリラックスできる音楽、午後は「働く人の集中力UP」でストレスのない環境を作っています。そして就業時間には、なんと「ロッキーのテーマ」。このテーマが流れるとテキパキと帰り支度を始めるそうで、24%の残業削減に成功したといいます。

Peach Aviation株式会社

LCCの空港会社である同社は、楽しい職場環境にしたいということで社内BGMを導入しました。 オフィスは間仕切りが一切ないオープンスペース。機密情報を取り扱うことも多く、最初はマスキング効果の方に期待していたと言います。

しかし、導入してみると、集中力があがり昼食後に眠気を感じなくなったという声が聞かれたそうです。USENには冷え対策BGM「働く人にやさしいクラシック」があり、それをかけてからブランケットの使用率が下がったという効果もありました。

株式会社CIN GROUP

オフィス移転時に、働きやすい環境づくりに期待してBGMを導入した同社。最初にBGM効果を実感したのはマスキング効果だと言います。音楽を流すことにより、間仕切りで区切られた隣の会議室の話声が気にならなくなり、円滑に会議を進められるようになったそうです。

また、社員同士のコミュニケーションの向上にも効果が現れ、リフレッシュスペースでの打ち合わせが増えたと言います。社員からは集中力が上がったとの声も多く、BGMの大きな効果に満足しているようです。

まとめ

昔は、BGMは遊びの時だけで業務に集中する時にはあってはならないと言われていたものです。勉強中に音楽を聴くなんてもってのほかと言われた世代にとってみては、社内BGMの効果に驚くかもしれません。

音楽の他に、ホワイトノイズや森の音、小鳥のさえずりなどを導入する企業もあるようです。目的や効果に合わせて、社内BGMを取り入れてみてはいかがでしょう。

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